最終更新日 2018/04/18

T細胞

T細胞とは・・・

T細胞(てぃーさいぼう、T-cell)とは、白血球の中のリンパ球の一種で免疫機構の中心を担う重要な細胞である。

 

骨髄で産生され胸腺で分化、成熟する。T細胞の表面には提示された抗原を認識するT細胞受容体(TCR)があり、この構造がT細胞ごとに異なっている。そのため、あらゆる抗原を認識し、攻撃することができる。TCRの多様性は遺伝子の組み換えによって生まれるが、その中で自分を攻撃するようなTCRを持ったT細胞は胸腺で排除される。

 

種類

T細胞には幾つか種類があり、主なものにヘルパーT細胞とキラーT細胞がある。ヘルパーT細胞は補助受容体としてCD4を細胞表面に発現しており、キラーT細胞はCD8を発現している。

 

ヘルパーT細胞

ヘルパーT細胞は免疫機構の司令塔であり、抗原によって刺激を受けたヘルパーT細胞は、B細胞やキラーT細胞を活性化させる。指令を受けたB細胞は抗体産生細胞となり、その抗原に対応する抗体を産生し放出する。この機構による免疫を液性免疫という。

 

キラーT細胞

一方、キラーT細胞は直接病原体に感染した細胞などを攻撃する。マクロファージなども直接細胞を貪食するが、このような機構による免疫を細胞性免疫という。ヘルパーT細胞にはTh1細胞とTh2細胞があり、Th1細胞は細胞性免疫、Th2細胞は液性免疫を活性化させる。

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