腹臥位とは・・・
腹臥位(ふくがい)とは、臥位の1つであり、顔を自然な形で横に向け、うつぶせに寝た状態のことである。伏臥位ともいう。基底面が広いため、緊張感が少ない。貯留している分泌物の排出を促し、舌根沈下による気道閉塞を防ぐことができる。背部の手術や処置に用いられる体位である。上肢を圧迫するとしびれをきたすため、肘関節を顔の横で軽く屈折させたり、体幹にあわせて伸展したりする。
ただし、腹臥位では、胸腹部や乳房が圧迫され、呼吸運動や安楽が妨げられたり、短時間で尖足が発生しやすくなったりする。そのため、床面と身体との間にクッションや枕を入れ調整することもある。