成人期とは・・・
成人期(せいじんき)とは、発育が完了した時期から老化が始まる時期とされる。
医学的には20歳前後から60歳前後とされる場合が多いが、具体的な年齢や区分は、社会的背景や研究者などによって異なる。
なお、日本の法律では以前は20歳以上を成人としていたが、2018年に改正民法が成立し、2022年4月1日からは18歳に引き下げられた。
成人期の身体的特徴
20歳頃(青年期)
身体的発達が安定し、生殖年齢や筋力などがピークを迎える。この時期の身体的能力は、今後の基礎体力となる。しかし、遺伝的要因以外、食べ物の変化や労働環境、生活様式など社会的影響に左右される。
30~60歳頃(壮年期)
心身ともに充実している時期である一方、加齢によって様々な機能が緩やかに衰退し始める。特に40歳以上になると、動作や視力など身体機能の衰えを意識し始める。60歳以上になると、明らかな老化現象が始まり、生活にも影響が出てくるようになる。
成人期に多い疾患
成人期は、生活環境に変化が著しく、加齢に伴って、高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病や慢性疾患、脳梗塞や心筋梗塞など重度の障害を伴う疾患を引き起こしやすい。また、年齢的に多忙な時期のため、病気の早期発見ができず、気づいた時に病状が悪化している場合が多い。
成人期の看護
成人期の疾患は、生活習慣病に多い慢性疾患、急性期疾患や悪性腫瘍など多様化するため、病状の段階や特徴をふまえ、患者の立場や役割、生活様式などと関連づけた看護が必要になる。