マーサ・E. ロジャーズの看護理論:統一された人間モデル

『新訂版 実践に生かす看護理論19 第2版』(サイオ出版)より転載。
今回はマーサ・E.ロジャーズの看護理論の「統一された人間モデル」について解説します。

 

山田光子
山梨県立大学大学院看護学研究科 教授

 

 

Point
  • ロジャーズは、人間をユニタリ・ヒューマン・ビーイングズという統一体としてとらえている。人間は、部分の総和ではなくそれ以上の存在で、環境の場に統合されたエネルギーの場であり、それは解放系の宇宙に特徴づけられる。
  • ロジャーズの看護理論の前提になる基本的な概念が4つある。それは、①エネルギーの場、②開放系の宇宙、③パターン、④汎次元性である。
  • エネルギーの場は、人間の場と環境の場から構成され、汎次元的に連続して両者が一体になり、宇宙を形成している。人間と環境の場はエネルギーの場そのものであり、連続性と共鳴性がある。
  • 生命過程におけるパターンとパターン化は、人間と環境の場を確認できるものであり、特徴づけるものである。
  • 生命過程は汎次元性の広がりをもち、決して後戻りすることなく無線系に進んでいく。
  • ホメオダイナミクスの原理は、「共鳴性の原理」「らせん運動性の原理」「統合性の原理」から構築される。

 

 

ロジャーズの看護理論

ロジャーズの概念モデル

ロジャーズの看護理論の中心になる概念は、ユニタリ・ヒューマン・ビーイングズ(unitary human beings)、すなわち人間を「統一体」である、ととらえる考え方である。

 

ロジャーズは、社会学、文化人類学、心理学、宗教学、哲学、歴史学、数学、天文学、生物学といった幅広い範囲の知識をもとに、看護独自の理論を構築した。

 

看護が科学として位置づけられるとき、「ユニタリ・ヒューマン・ビーイングズ」という言葉は、看護という抽象的な知識体系を意味する名詞になる。

 

ユニタリ・ヒューマン・ビーイングズの科学から導き出される理論は、看護学に特有であるととらえられる。

 

 

 

 

ユニタリ・ヒューマン・ビーイングズの考えでは、人間はユニタリ(統一体)であり、部分に還元できず、部分の総和ではなくそれ以上の存在で、環境の場に統合されたエネルギーの場である、ととらえられている。

 

人間の場と環境の場は、パターンによって確認でき、それらは開放系の宇宙に特徴づけられる。

 

ロジャーズの看護理論の前提として、①エネルギーの場、②開放系の宇宙、③パターン、④汎次元性の4つの概念を説明しなければならない。

 

当初、汎次元性は「4次元性」と表現されていたが、概念の明確化とともに変化した。

 

この概念のもと、ホメオダイナミクスの原理が導かれ、ホメオダイナミクスの原理に使用される用語も明確になっていった。

 

 

1エネルギーの場

エネルギーの場(energy field)とは、生命体、無生命体の基本的な単位のことである。

 

エネルギーは無限に広がっており、エネルギーの場は動的な性質をもち、汎次元的なものである、と定義されている。

 

エネルギーの場は、人間の場と環境の場と2つあるとされる。

 

人間と環境は、エネルギーの場そのものであり、エネルギーを保有しているのではない。人間と環境は汎次元的に連続し、両者が一体になって宇宙を形成している。

 

人間の場は、生物的な場でも物理的な場でもなく、社会的な場でも心理的な場でもない。それらは部分的なものにすぎず、「人間の場は部分の総和ではない」からである。

 

人間の場は、パターンによって識別でき、汎次元的なエネルギーの場である。

 

一方、環境の場は、パターンによって識別でき、人間の場と補完的であり、還元不可能の汎次元的なエネルギーの場である。

 

個々の環境の場は、そこに含まれる人間の場によって特徴づけられる。

 

 

2開放系の宇宙

エネルギーの場は無限に広がっており、ほかの場と補完し合い、開放されている。

 

人間の場も環境の場も、連続的な過程のなかにあって開放系の宇宙(universe of open systems)であると定義される。

 

 

3パターン

パターン(pattern)は、エネルギーの場の際立った特性であり、単一波として知覚されると定義されている。

 

パターンという用語は、エネルギーの場を示すときにのみ用いられる。

 

パターンは抽象的なもので、連続的で革新的な変化をする。個々の人間の場のパターンは独自性があり、また独自性のある環境の場のパターンと統合されている。

 

 

4汎次元性

汎次元性(pan dimensionality)とは、空間または時間の属性をもたない非線形の領域であると定義している。

 

汎次元性は、限界のない無限の領域であり、統一的な全体を表現するのに適している。

 

 

目次に戻る

ホメオダイナミクスの原理

ロジャーズは、ホメオダイナミクスとは生命および生命に影響するメカニズムを理解する手段である、と定義した。

 

このホメオダイナミクスによって、看護師はどのような介入をすれば対象者を望ましい方向に進ませることができるか、が理解できるのである。

 

人間の生命過程の変化は、環境の変化と密接な関係があり、分けることができない。

 

汎次元性のなかで人間と環境は、相互的、連続的な相互作用をしている。

 

そしてその変化の過程は不可逆的で繰り返すことはなく、共鳴波によって起こる、人間と環境の連続的なパターン化によって進むといわれる。

 

1970年にロジャーズの著書で記述された用語は、その後修正が加えられた。

 

最初は4つの原理としていたが、その後3つの原理に凝縮されることになった。

 

 

1共鳴性の原理

共鳴性(resonancy)の原理とは、低い周波のパターンから高い周波のパターンへと向かう、人間の場と環境の場でみられる連続的な変化のことをいう。

 

その変化を伝達するものは波である、という仮定に立っている。

 

人間の生命過程は、さまざまな周波で揺れ動くリズミカルな波動のシンフォニーといわれる。その波は、人間の場と環境の場の間に発生する変化の性質を述べている。

 

人間の場と環境の関係は、複雑なある一定のリズミカルな共鳴波として表れる。

 

それは、音楽の調べのように動的な波のパターンとパターン化のなかで、絶えず多様性と変化を続け、一生の間に複雑になり、生命過程を豊富にしていく。

 

 

2らせん運動性の原理

らせん運動性(helicy)の原理とは、同じ反復をしないリズム性を特徴とする人間の場と環境の場でみられる、接続的かつ革新的で、予測ができない多様性の増大と定義される(図1)。

 

図1らせん運動性のイメージ

らせん運動性のイメージの図版

出典:マーサ・E.ロジャーズ、樋口康子ほか訳:ロジャーズ看護論、p.112、医学書院、1979より改変

 

 

生命過程は、らせん性の曲線をもった連続的段階を一方向性に向かって進化する。この原理にはリズム性、人間と環境の場を含む統一的な概念を含んでいる。

 

生命過程と具体的な目標がない場合にも、パターンは複雑性を増していき、空間と時間のなかで固定されたらせん運動を行っている縦軸に沿って進化する。

 

その進化は不可逆性をもち、人間の場と環境の場はパターン化されていく。

 

 

3統合性の原理

統合性(integrality)の原理とは、人間の場と環境の場の持続的な相互作用の過程を表す概念である。

 

人間の場と環境の場は、分けることができないほど固く結びついている。そのため、生命過程で起こる現象は、相互的・連続的な相互作用であると考えられる。

 

 

目次に戻る

ロジャーズの看護理論から得るもの

ロジャーズは、人間をユニタリ・ヒューマン・ビーイングズという「統一体」ととらえている。

 

人間は、部分の総和ではなくそれ以上の存在で、環境の場に統合されたエネルギーの場であるとしている。

 

人間と人間を取り巻く環境が補完性、連続性、相互作用をもって開放系の宇宙へと広がっていることを、ロジャーズは、初めて概念化したのである。

 

その概念は抽象度が高く、すぐに検証できる指標を確認することはできない。むしろ、看護の原理に対する諸概念を確認するために、必要な世界観や哲学を特定するものである。

 

看護の独自的な理論を構築して看護の方向性、研究の方向性を指し示した看護理論である。

 

ロジャーズの看護理論は、抽象度が高く、理解に難しい部分もある。

 

しかし、「人間は統一体である」という視点は、看護に欠くことのできない基本的な概念である。そこに、実践の科学である看護の進むべき方向性や、哲学を見いだすことができるのである。

 

 

目次に戻る

看護理論のメタパラダイム(4つの概念)

1人間

独自のパターンをもつエネルギーの場であり、部分の総和ではなく統一体としてとらえている。また、環境の場と連続的に物質やエネルギーをやりとりし、パターンを形成し、変化しながら汎次元性に進んでいく。


そして、環境の場と相互作用のなかでパターン化し、決して後戻りしない。それは生命過程の変化として現れる。

 

 

目次に戻る

2環境

パターンによって識別でき、人間の場と相互的、連続的な相互作用があり、還元不可能の汎次元的なエネルギーの場であると定義している。

 

人間の場の外部にあるものがすべて環境であり、汎次元性の広がりをもつ解放系のシステムである。個々の環境の場は、そこに含まれる人間の場によって特徴づけられる。

 

 

目次に戻る

3健康

健康とは、病気のない不全状態ではなく、良好の状態ととらえている。

 

健康は、文化や個人によって定義づけられる価値観的な用語として使用している。健康と病気はパターンの現れであり、個人によって高い値のパターンと低い値のパターンがあるという。

 

 

目次に戻る

4看護

看護は科学であると同時にアートである、と定義している。看護は経験に基づく科学であり、その目的は個人、家族、集団がそれぞれの潜在能力の範囲で可能な最大限のレベルの安寧(well being)を達成できるように援助することである。

 

看護実践は、統一体としての人間に焦点を合わせたものであり、看護学は独自の科学知識に裏づけられた科学である。看護は、人々へのケアと人間の生命過程のために存在する。

 

 

目次に戻る

看護理論に基づく事例展開

ロジャーズの看護過程

ロジャーズは、直接的には看護過程について触れていない。しかし、ホメオダイナミクスの原理の積極的に研究することを提言している。

 

看護は、その対象であるユニタリ・ヒューマン・ビーイングズにかかわるため、その健康問題に関連するホメオダイナミクスの原理が、看護をしていくうえで羅針盤になってくれるだろう(表1)。

 

表1ホメオダイナミクスの原理と看護過程

ホメオダイナミクスの原理と看護過程の関係を表にした図版。

出典:ジュリア・B.ジョージ編、南裕子ら訳:看護理論集.より高度な看護実践のために、増補改訂版、p.241、日本看護協会出版会、1998より改変

 

ホメオダイナミクスの原理では、人間の場、環境の場における相互作用、生命過程のパターンとパターン化、発達状態、人間と環境のリズム性についてアセスメントする。

 

ホメオダイナミクスの原理を適切に判断するためには、看護師の熟慮と、対象者との深い関係性が必要とされる。対象者である患者と環境についてアセスメントをするとき、看護師は対象者の環境の一部であるとされる。

 

つまり看護師は、対象者の一部分、または1つのニードに注目するのではなく統一的な全体としての対象者に対して看護をするのであり、相互作用のなかでともに行動するのである。

 

 

1共鳴性の原理

対象者の人生は、どのようなものであったか、人生の岐路でどのような多様性が生じたのか、また環境の場との間でどのようなパターンを示してきたのか、生命過程のなかでどのような発達を遂げてきたのかを情報収集してアセスメントし、看護診断を行う。

 

 

2らせん運動性の原理

人間の場と環境の場との周期的な生命過程のリズム性、パターンについて情報収集する。収集された情報のなかに、どのようなリズム性が見いだされるのだろうか。

 

汎次元的、不可逆的な時間の流れのなかで、人間のリズム性が生命過程へ変化をもたらす。

 

新しい環境のなかで、そのリズム性はどのような影響があり、パターン化が進むのか。生命過程のなかで、どのような特徴的なパターンを示してきたのか。環境との相互作用のなかでどのような特有なパターンをはぐくみ、促進し、複雑性を増してきたのかを情報収集してアセスメントし、看護計画を立案して評価する。

 

 

3統合性の原理

人間と環境の相互作用はどうであるのか、どちらかがどちらかを支えているのか、共働しているのかを明らかにする。

 

環境との相互作用、連続性、多様性についてもアセスメントする。

 

人間と環境両方に介入する1つの変化は、ほかの領域においても連続的に多様性に富んだ変化をもたらす。その変化についてのパターン化を計画し、評価する。

 

 

目次に戻る

転倒後、健忘症状のある女性の事例

 

事例

Aさん、68歳、女性。独身。以前は父と2人暮らしで製縫業を営んでいたが、4年前に父親を亡くし、1人暮らしになる。その頃から飲酒が始まったらしいが、詳細は不明。昨年から飲酒量が増えている。
自宅で転倒して外傷性脳内出血のため入院したが、自己退院した。Aさんの姉が「(Aさんの)行動がおかしい」と心配し、今回の入院になる。
入院後、コルサコフ症候群と診断される。健忘症状があり、入院時の認知症テストは23点。1か月後には18点になる。作話がみられ、「ここには泥棒がいるのよ」といい、黒いバックを持ち歩き、外出用の黒いパンプスに履き替えている。
「大切なものは全部持っていないと安心できない」「毎日家に帰っているの。だから今日も家に帰るのよ」といいながら、日中病棟内を歩き回る。
一方、他の患者を訪れた見舞い客や看護師に、愛想のよい会話や折り目正しい挨拶を行う面も持ち合わせている。

 

 

1アセスメント

Aさんは、父親と自営業をきりもりしてきた。この年代で結婚しなかった理由は定かではないが、父親とともに腕の確かな職人として生きてきたのだろうと考えられる。

 

どちらかといえば家の中でこつこつと行う作業のため、人とのかかわりの少ない狭い環境のなかで暮らしであったのだろう。

 

そのような環境にいる安心感が、ますます人とのかかわりの希薄性を高めていったが、表面的な愛想笑いや折り目正しい挨拶などがみられ、人とのかかわりを求めている面もあることがうかがわせる。

 

父親を亡くして一人暮らしになった寂しさもあって、いつの頃からか習慣的飲酒が依存的なものになってきたと考えられる。

 

飲酒による症状から、健忘症状、記名力の低下が著明であり、入院による新しい環境がAさんに不安感を与え、病棟内の徘徊と黒いバッグを絶えず持ち歩いている状態になったと考えられる。

 

表2ホメオダイナミクスとAさんの看護過程(表1を改変)

ホメオダイナミクスと看護過程の関係の表を用いて、事例のAさんの状況を表した表

 

2看護診断

入院によって環境が変化してしまったことで不安感が強くなっている。

 

新しい人的、物理的環境に慣れるように援助していくことを考える。

 

徘徊状態のAさんが家に毎日帰っていると主張する気持ちを否定せずに受け入れることが必要である。

 

黒いバッグを持ち歩くAさんを受け入れ、どうしたら安全な環境にあるのかを一緒に考えていくことで、環境とのパターン化を促進することが必要であると考えた。

 

また、入院前より転倒していたことと、徘徊が著しいこと、記銘力の低下があることなどを考えると、履物についてAさんに提案することが必要であると考える。

 

  1. 1安心できない環境や環境の変化になじめないことによる不安
  2. 2徘徊すること、認知力の低下に伴う転倒の危険性

 

 

3看護計画の立案と実施

看護師は、Aさんの不安な気持ちや家に帰りたい、家に毎日帰っているという気持ちを受け入れることを看護計画に入れた。

 

次から次へと状況に合わないことを作話していくが、その意味することをじっくり聞くことから始めた。

 

どうして日中、パンプスでいるのかを聞きながら、家に帰るときにはじめてその靴を履くことを勧め、それまでは低い運動靴やスリッパで過ごすことを提案した。

 

Aさんにとって看護師は新しい環境として認知できたようである。看護師の顔を覚えており、挨拶するとていねいに挨拶を返してくれた。

 

当初、靴の変更は頑として受け入れてくれなかったが、一緒に病棟内を歩いているとき、「歩きにくいわ」といってスリッパに替えていた。

 

病棟内の物理的環境はなかなか受け入れられなかった。時間の経過とともに、ときどき病棟外を散歩して帰ってくると、「家へ行ってきた」ということがあるようになった。

 

病棟は日中いるところという認知ができてきたようである。

 

 

4評価

病院という新しい環境によって、Aさんは不安感を感じていたようである。

 

人的、物理的な環境との相互作用を促進するように、Aさんの言動を受け入れて一緒に考え、行動したことが効果的であったと考える。

 

以前転倒したこともあり、転倒の危険性が高いので靴の変更は大切であると考えた。

 

Aさんとともに環境を点検し、環境調節をしていくのが、①の不安感を軽減することにつながり、役立ったように感じた。

 

ロジャーズについて(詳しく見る) ロジャーズについて

マーサ・エリザベス・ロジャーズ(Martha Elizabeth Rogers、1914−1994)は、テキサス州で生まれ、アリゾナ州で没した。ロジャーズの概念モデルは、人間の現象を説明し、看護実践の方向性を示した。

 

ロジャーズの理論構築に、影響を与えたものがいくつかある。

 

代表的なのは、フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale)の提案、アルベルト・アインシュタイン(A.Einstein)の「時間と空間の4次元の世界」、さらに一般システム理論から、秩序・複雑性・異質性が増すという意味での「負のエントロピー」という用語を取り入れ、生物系の特徴は「負のエントロピー」である、としたことなどがあげられる。

 

ロジャーズ概念モデルは、生命過程を記述した一連の基本的前提に立ったものであった。

 

それらは、実践に必要な前提モデルであり、研究や理論構築の基礎を提供し、大理論、中範囲理論を生み出しており、多くの看護理論家や臨床家に多大な影響と示唆を与えた。

 

その意味でもロジャーズは、看護界のなかで最も独創的だと称されている。

 

 

看護専門教育とロジャーズの学問背景

ロジャーズは、1931年から1933年にテネシー大学で科学を学んだ。その後、1936年にノックスビル総合看護学校を卒業し、1937年にはテネシー州のジョージ・ビバティ大学で学士号を取得した。

 

さらに1945年ニューヨーク州のコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジの公衆衛生看護管理研究科で修士号を取得し、1952年にボルチモア州のジョン・ホプキンス大学で公衆衛生看護学の修士号、続いて1954年に理学博士号を取得した。

 

その後、科学、文学、人文科学の名誉博士号をデュケイン大学、サンディエゴ大学、フェアフィールド大学などいくつかの名高い大学から授与されている。

 

 

看護教育、実践活動

初期におけるロジャーズの看護実践は、ミシガン州における地域公衆衛生看護とコネチカット州における訪問看護の指導や教育であった。その後、アリゾナ州フェニックスで訪問看護サービスを開設した。


1954年から21年間は、ニューヨーク大学で教授兼看護学部長も務めた。

 

1979年から1994年にその生涯を閉じるまでは、名誉教授の地位に就いていた。

 

1970年には、『An Introduction to the Theoretical Basis of Nursing』(看護の理論的基礎序説、『ロジャーズ看護論』)を出版した。

 

そのほか2冊の著書と多数の共著、200以上の論文を発表し、執筆活動を続けた。

 

彼女の看護における貢献やリーダーシップに対して、多くの賞や表彰を受けている。

 

 

目次に戻る


 

本連載は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

> Amazonで見る   > 楽天で見る

 

 

[出典] 『新訂版 実践に生かす看護理論19 第2版』 編著/城ヶ端初子/2018年11月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護ケアトップへ