二次性高血圧
『本当に大切なことが1冊でわかる循環器』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は二次性高血圧について解説します。
笹野香織
新東京病院看護部
二次性高血圧はどんな状態?
原因が明らかな高血圧を二次性高血圧といいます(表1)。高血圧の90%以上が本態性高血圧で、二次性高血圧は10%未満です。
二次性高血圧は、原因を取り除けば血圧が下がることが多いです。重症または治療抵抗性を示す高血圧で、急激な発症や若年での発症の場合は、二次性高血圧の可能性が高いといわれています(図1)。
文献
- 1)安倍紀一郎,森田敏子:関連図で理解する 循環機能学と循環器疾患のしくみ 病態生理,疾患,症状,検査のつながりが見てわかる 第3版.日総研出版,愛知,2010.
- 2)医療情報科学研究所編:薬がみえる vol.1.メディックメディア,東京,2014.
- 3)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編:高血圧症治療ガイドライン2019.日本高血圧学会,東京,2019.
本連載は株式会社照林社の提供により掲載しています。
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[出典] 『本当に大切なことが1冊でわかる 循環器 第2版』 編集/新東京病院看護部/2020年2月刊行/ 照林社