眼瞼や睫毛を拭き綿で拭く時に、内眼角から外眼角に向けて拭くのはなぜ?|点眼
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は眼瞼や睫毛を拭き綿で拭く際に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
眼瞼や睫毛を拭き綿で拭く時に、内眼角から外眼角に向けて拭くのはなぜ?
点眼後に、拭き綿を当てて内眼角(目頭)を軽く押さえたり、内眼角から外眼角(目尻)に向けて拭くのは、涙点(るいてん)を押さえることによって点眼薬が鼻腔に入ることによる不快感を防ぐためです。
眼に溜まった過剰な涙は内眼角付近の上下瞼縁(じょうげけんえん)にある吸入口(涙点)から吸収され、涙道(涙小管、涙嚢、鼻涙管)を通って鼻腔に排出されます。点眼薬も同様の道筋を通って鼻腔に排出され、これが不快感の原因になります。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版