皮下注射を行うのはなぜ?|皮下注射
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は皮下注射に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
皮下注射を行うのはなぜ?
皮下注射の目的は、少ない容量で、比較的ゆっくりした薬剤吸収を実現させることです。
皮膚と筋肉層の間の皮下組織に薬剤を注入すると末梢血管に吸収され、末梢の静脈に入って全身に送られます。主に、経口摂取が不可能である場合、消化管粘膜の刺激を避けたい場合、消化液によって薬剤が変化するような場合に、皮下注射が用いられます。
吸収性では静脈内注射や筋肉内注射に劣りますが、安全性・持続性では最も優れています。
臨床でよく用いる皮下注射は、インスリン注射です。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版