音に気を配るのはなぜ?|室内環境
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は室内の音に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
音に気を配るのはなぜ?
身体的疲労、心理的な不快感などによって睡眠障害が起きたり、消化液の分泌が減少するなど、騒音が人体に及ぼす影響は計り知れないものがあります。患者が音に対してどのように感じているのか、常に関心を持つようにしなければなりません。
騒音に関しては個人差がありますが、通常では病室は50デシベル以下、夜間は40デシベル以下が望ましいとされています。しかし、この基準以下であっても、状況によっては医師や看護師の声、テレビやラジオの音などを不快に感じる場合があることも心得ておきましょう。
騒音対策として重要なことは、騒音源の除去、騒音防止のための設備、騒音発生の予防の3点です。ワゴンやストレッチャーなどに油を差したり、器具を落とさないように注意するなど、騒音の発生源を作らないようにすることも大切です。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版