採光や照明に気を配るのはなぜ?|室内環境
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は採光・照明に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
採光や照明に気を配るのはなぜ?
採光や照明に気を配る必要があるのは、病状や安静の程度、読書のような日常動作といった患者のニードを満たすためです。
また、医師やナースによる処置や看護での視作業を効率よく行うためにも、必要な照明が確保されなければなりません。
建築基準法では、病院・診療所の病室は、床面積の1/7以上が必要有効採光面積と定められています。
部屋の明るさの調節は、昼間はカーテンで行います。患者の意向を確かめて、調節するようにします。照明には直接照明と間接照明があり、用途に応じて使い分けます。通常、覚醒安静時は50~75ルクス、読書の場合は150-300ルクス、診察室や処置室、看護師室などで看護などの視作業をする時は300~750ルクスが必要とされています※。
※ JIS照度基準(病院)より
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版