環境整備を行うのはなぜ?
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は環境整備に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
環境整備を行うのはなぜ?
入院患者は、1日の大半を病室のベッドで過ごします。ベッドを含めて病室は、患者にとって、まさしく生活の場です。病室の環境を整備するのは、患者が安全に気持ちよく療養生活を送ることができ、治療に前向きになれるようにするためです。きれいに整った清潔な環境でこそ、患者の療養生活の安楽性が高まり、回復につながります。
また、シーツなどのシワや汚染を除くことで、褥瘡や皮膚の損傷などを防ぐことができます。肺合併症の予防にもつながります。
最近では、ベッドメーキングやシーツ交換を業者やヘルパーに委託しているところも見かけられますが、汚染後、患者の状態に合わせて速やかに安楽にリネン交換を行うことは、大変に重要なことです。患者とのコミュニケーションを深めるうえでも、リネン交換は役立ちます。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版