直腸温測定時、患者に説明し、事前に直腸内の便やガスを排出させるのはなぜ?|体温測定・直腸温

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は「体温測定前(直腸温)の注意」に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

患者に説明し、事前に直腸内の便やガスを排出させるのはなぜ?|体温測定・直腸温

腋窩の炎症や傷、手術後のリンパ腺の腫脹(しゅちょう)などにより、どちらの腋窩でも測定不能な場合は、直腸温を測定します。

 

患者に理由を説明し、あらかじめ排便・排ガスをさせておきます。便があると、糞便中の細菌による分解と熱産生で、直腸温を上昇させてしまうからです。

 

排便直後も正確な値を得にくいので、しばらく時間を置いてから測定するようにします。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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