フィードバック機構って何?

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回はフィードバック機構に関するQ&Aです。

 

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

フィードバック機構って何?

体内の恒常性を維持するために備わっている連絡網に似た機構が、フィードバック機構です。センサーの役割をする受容器(レセプター)が環境の変化をキャッチすると、その情報は直ちにコントロールタワーである調節中枢に伝わり、維持すべき水準(セットポイント)が決定されます。そして、その情報はただちに効果器(エフェクター)に伝えられ、調整が行われます。

 

フィードバック機構は、正常からどれ程ずれているかということをキャッチし、ずれた分だけ効果器を働かせて修正する機能です。

 

修正中も受容器が見張りを続けており、ずれた状態が元に戻るとすぐに、調節中枢に連絡を取ります。修正作業中止の合図を出すのも調節中枢です。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

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