フィードバック機構って何?
『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回はフィードバック機構に関するQ&Aです。
山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
フィードバック機構って何?
体内の恒常性を維持するために備わっている連絡網に似た機構が、フィードバック機構です。センサーの役割をする受容器(レセプター)が環境の変化を感知すると、その情報はすぐに司令塔である調節中枢に伝わり、維持すべき水準(セットポイント)が決定されます。そして、その情報はただちに効果器(エフェクター)に伝えられ、調整が行われます。
フィードバック機構は、正常からどれほどずれているかということを感知し、ずれた分だけ効果器を働かせて修正する機能です。
修正中も受容器が見張りを続けており、ずれた状態が元に戻るとすぐに、調節中枢に連絡を取ります。修正作業中止の合図を出すのも調節中枢です。
※編集部注※
当記事は、2018年10月29日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック 第2版』 (監修)山田幸宏/2023年8月刊行/ サイオ出版