腹囲測定の時、仰臥位で膝を伸ばした体位をとるのはなぜ?
『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回は腹囲測定に関するQ&Aです。
江口正信
公立福生病院診療部部長
腹囲測定の時、仰臥位で膝を伸ばした体位をとるのはなぜ?
膝の屈曲の度合いによって腹囲の測定値が変動するのを避けるためです。
〈目次〉
腹囲とは
腹囲は、仰臥位で膝を伸展した体位をとったときの、臍の位置の体軸に垂直な腹部周囲径です(図1)。
浮腫や腹水の状態など疾患の経過、および妊娠時の胎児の大きさや羊水の量など妊婦の健康状態と胎児の成長を判断する指標の1つです。
腹囲測定のポイントは
- ①食事の影響を受けない早朝空腹時あるいは、食後2時間を経過した時間に測定する
- ②巻尺は臍高を通る水平周囲に(身体を軸として水平になるように)巻き、臍高位を測定する
- ③被測定者に自然な安楽な呼吸をさせ、呼吸時の終わりの示度を読む、あるいは呼気時と吸気時の中間を読み測定値とする
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術』 (編著)江口正信/2015年3月刊行/ サイオ出版