総目次:初めてのエコー(超音波)検査
はじめに
エコー(超音波)検査は、患者さんに与える負担が少なく、簡便に行える検査として、非常に汎用性の高い画像検査です。このため、看護師として働いている皆さんの多くが、入院してくる患者さんの現病歴や申し送りの際などに、エコーの所見用語を聞いたことがあると思います。
しかし、エコーの画像は、何が映っているかの判別だけでも難しく、さらに所見として書かれている用語も独特のものです。このため、多くの皆さんにとって、エコーの所見用語は「聞いたことはあるけど、説明はできない言葉」ではないでしょうか。
そこで、このようなエコー用語について、単純な画像の解説だけでなく、その所見の持つ意味がわかるように詳しく解説します。この解説を通して、病態の理解や所見の申し送りに役立てて頂ければ幸いです。
加藤真吾
(横浜市立大学附属病院がんゲノム診断科)
総目次
エコー検査を行う前に知っておくべき基礎的知識
救急や外来で行うエコー検査
肝内胆管拡張
胆嚢壁肥厚
腎盂拡張
FAST
現病歴のある患者さんでみかけるエコー像
肝腎コントラスト
主膵管拡張
エコー検査に役立つコラム
[執筆者]
加藤真吾
横浜市立大学附属病院がんゲノム診断科
(敬称略)
Illustration:田中博志