2018/10/04 のクイズ
- 1. 血圧、心拍、SpO2のモニタリングを行い、18ゲージ針で血管確保の準備を行った。
- 2. 直ちに輸血を開始できるよう準備を行った。
- 3. 家族へ病状の説明を行った。
- 4. 麻酔科医への連絡と、輸血管理部門へ情報提供と発注を行った。
挑戦者3674人 正解率80%
- 1. 血圧、心拍、SpO2のモニタリングを行い、18ゲージ針で血管確保の準備を行った。
-
正解
Aさんは「胎盤娩出直後より出血が多く、清潔シーツにも血液が多く貯留している」ということから、バイタルサインやショックインデックス(SI)などで状態を把握しておく必要があります。
SIは、「心拍数÷収縮期血圧」で計算します。AさんのSIは、1.1です。「産科危機的出血への対応ガイドライン 2016」では、SIが1以上の場合、経膣分娩であれば1L、帝王切開であれば2Lの出血量であるとされています1)。そのため、Aさんの場合も1L以上の出血があると考え、バイタルサインの継続的な観察とともに、輸血や大量の輸液に備え18ゲージ以上での血管確保が複数必要となります。 - 2. 直ちに輸血を開始できるよう準備を行った。
-
不正解
通常分娩でショックインデックス(SI)1以上(経膣分娩では1L、帝王切開では2L以上の出血)では、輸血が考慮されます。ただし、「産科危機的出血」の場合は直ちに輸血を開始します。その基準は、SI 1.5以上、産科DICスコア8点以上、出血持続とバイタルサイン異常(乏尿、末梢循環不全)のいずれかがある場合です(「産科危機的出血への対応フローチャート(2016年度改訂)」参照)。Aさんの場合、SIは1.1であり、輸血は考慮に入れなければなりませんが、直ちに輸血を開始する状態ではありません。出血が多い場合は、産科出血に限らず、まずは静脈路を確保し、最初に細胞外液の急速輸液、次に輸血の順番で行います。
- 3. 家族へ病状の説明を行った。
-
不正解
産科危機的出血が起こった場合、病状説明は産科医の役割です。ただし、どの段階にあっても、常に本人や家族への声掛けや、不安緩和を行うことは、看護者に必要な役割です。いずれにせよ、選択肢1がまず優先されます。
- 4. 麻酔科医への連絡と、輸血管理部門へ情報提供と発注を行った。
-
不正解
選択肢3同様、これらを行うのは、産科医の役割です。今後の出血量の増加で、緊急手術や輸血を行う可能性があることを踏まえて、観察や看護を行う必要があります。いずれにせよ、まずは選択肢1が第一優先です。
引用参考文献など
1)日本産科婦人科学会ほか.産科危機的出血への対応フローチャート(2016年度改定).「産科危機的出血への対応ガイドライン 2010」の改訂のご案内.(2018年7月閲覧)
このクイズに関連する記事
関連記事はありません。
看護クイズトップへいま読まれている記事
掲示板でいま話題
アンケート受付中
職場のナース服、気に入ってる?
- 気に入っている 21%
- いまいち 63%
- 他の回答
- 投票数2680票
- 残り1日
「あなたにとって看護とは?」…一言でどうぞ!
- 私にとって看護とは…(答える!) 6%
- 答え探し中です 82%
- 他の回答
- 投票数2180票
- 残り6日
今日の看護クイズ
本日の問題
◆老年看護の問題◆比較的早期から誤嚥しやすいといわれている認知症はどれでしょうか?
- レビー小体型認知症
- アルツハイマー型認知症
- 皮質性血管性認知症
- 前頭側頭型認知症
8597人が挑戦!
解答してポイントをGETナースの給料明細
らて17年目 / 病棟 / 大阪府
令和6 08 11
¥ 297,000 | ¥ 60,000 | ¥ 50,000 | |
¥ 0 | ¥ 0 | ¥ 3,000 | |
8回 | 3交代制 | 20時間 | |
¥ 410,000 | ¥ 1,530,000 | ¥ 6,450,000 |
3次のびょういん11年目 / 病棟 / 山口県
令和6 09 03
¥ 275,000 | ¥ 12,000 | ¥ 10,800 | |
¥ 25,000 | ¥ 0 | ¥ 27,200 | |
4回 | 2交代制 | 5時間 | |
¥ 350,000 | ¥ 1,000,000 | ¥ 5,200,000 |
8972人の年収・手当公開中!
給料明細を検索