2018/03/11 のクイズ
- 1. 頸髄のC5、C6よりも上位の大脳皮質を含めた運動ニューロンのどこかの障害が考えられる。
- 2. 腰髄のL3、L4よりも上位の運動ニューロンの障害が考えられる。
- 3. 仙髄のS1、S2よりも上位の運動ニューロンの障害が考えられる。
- 4. 正常な反射なので、異常は特にないと考えられる。
挑戦者3169人 正解率61%
- 1. 頸髄のC5、C6よりも上位の大脳皮質を含めた運動ニューロンのどこかの障害が考えられる。
-
正解
上腕二頭筋腱反射の亢進は、頸髄のC5、C6よりも上位の大脳皮質を含めた運動ニューロンのどこかの障害が起こった場合に見られます。肘窩の二頭筋腱の上に母指または示指を置き、その上を打腱器で軽く叩きます。叩くことにより二頭筋が収縮して、前腕が瞬時に曲がって再び戻るのが正常です。
- 2. 腰髄のL3、L4よりも上位の運動ニューロンの障害が考えられる。
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不正解
腰髄のL3、L4よりも上位の運動ニューロンの障害では、膝蓋腱反射の亢進が見られます。手掌を患者の膝に置き、母指を膝蓋腱にあてて、その上を打腱器で叩くと四頭筋が収縮し、腱が伸展すると正常です。行う場合は、左右で比較します。
- 3. 仙髄のS1、S2よりも上位の運動ニューロンの障害が考えられる。
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不正解
仙髄S1、S2よりも上位の運動ニューロンの障害では、アキレス腱反射の亢進が起こります。打腱器でアキレス腱を叩くと下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)が収縮します。打腱器で叩き、足が足底方向へ屈すると正常です。
- 4. 正常な反射なので、異常は特にないと考えられる。
-
不正解
上腕二頭筋腱反射の亢進が見られるため、正常な反射とはいえません。理由は、選択肢1の解説を参照してください。
引用参考文献など
1)布花原明子.清村紀子ほか編.フィジカルアセスメントの基本.根拠と急変対応からみたフィジカルアセスメント.医学書院,2014,71-73.
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