2018/02/23 のクイズ
- 1. 酸素消費量を増大させるため。
- 2. 無気肺の形成を助長させるため。
- 3. 廃用症候群を予防するため。
- 4. 免疫系の賦活を低下させるため。
挑戦者3071人 正解率87%
- 1. 酸素消費量を増大させるため。
-
不正解
離床やリハビリを行うことは、酸素消費量の上昇につながります。酸素消費量の増加によって、予備能力が少ない患者さんや酸素化が悪い患者さんでは、より顕著に動脈血酸素飽和度(SaO2)の低下が見られます1)。しかし、早期離床の目的は、廃用症候群や呼吸器合併症の予防などに加え、患者さんの活動意欲を維持・向上することです。よって、実際に離床を行う場合には、初回離床時や予備能力が少ない患者さんや、酸素化が悪い患者さんが離床やリハビリを行う場合は、各種モニタリングをしながら行う必要性があります。
- 2. 無気肺の形成を助長させるため。
-
不正解
坐位になることで横隔膜や重量のある腹部臓器は下肢側に押し下げられます。また、臥床から坐位や立位にすると、機能的残機量を増大させ、呼吸仕事量を低下させることができるため、一回換気量は増加します。それによって呼吸を促し、気道内分泌物の排出につながり、無気肺の予防ができると考えられます。ただし、坐位(離床)を行う際には苦痛も伴うため、疼痛コントロールを実施する必要があります。
- 3. 廃用症候群を予防するため。
-
正解
長期間臥床状態にあったり、動かずにいると、筋骨格系はもちろん、循環・呼吸器系・内分泌・代謝系、精神神経系などさまざまな臓器障害が出現し、日常生活自立度を低下させ、廃用症候群となってしまいます。それが進むとさらに活動性が低下し、ますます全身の身体機能に悪影響をもたらし、回復するまでに長期間要することとなります。よって、できる限り早期から離床を行い予防していく必要性があります。
- 4. 免疫系の賦活を低下させるため。
-
不正解
早期離床(運動)することによってIL-1(インターロイキン−1)が増加すると言われています2)。IL-1は免疫系細胞の増殖促進作用があり、離床を行うことは免疫系の賦活に有効であるとされていることから、早期の介入が望まれます。
引用参考文献など
1)卯野木健編.もっとも新しい重症患者の早期離床の考え方:鎮静管理とリハビリテーション.学研メディカル秀潤社,2013,p119.
2)日本リハビリテーション医学会ほか.がんのリハビリテーションガイドライン.金原出版,2013,p180.
3)福島亮治ほか.ERASとは何か.臨床外科.69(11),2015,10-14.
4)佐藤弘ほか.胸部食道癌手術におけるERAS.外科.77(2),2015,147-150.
5)志田大ほか.大腸癌手術におけるERAS.外科.77(2),2015,156-160.
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