2018/02/16 のクイズ
- 1. 血管の透過性の低下
- 2. 循環血液量の減少
- 3. カテコールアミンの分泌低下
- 4. 抗利尿ホルモン(ADH)の分泌低下
挑戦者5432人 正解率64%
- 1. 血管の透過性の低下
-
不正解
手術侵襲が加わると損傷した局所を中心にケミカルメディエーター※が産生され、血管の透過性が亢進し、いわゆるサードスペースと呼ばれる場所に血管の細胞外液が部分的に移動します。手術侵襲が強ければサードスペースへの移行も多くなり、臨床的には浮腫として観察できます。
※ケミカルメディエーター:ヒスタミンやプロスタグラジンなどの化学伝達物質 - 2. 循環血液量の減少
-
正解
循環血液量の低下となる原因は大きく2つあります。1つ目は手術操作による出血や不感蒸泄などの直接的な損失です。2つ目は侵襲反応などによって、選択肢1の解説にもある通り、血管の透過性の亢進などによる体液移動(サードスペースへの移動)です。これらにより循環血液量は減少します。
- 3. カテコールアミンの分泌低下
-
不正解
循環血液量の低下や組織損傷などの侵襲刺激によって、交感神経が刺激されカテコールアミン(アドレナリン・ドーパミン・ノルアドレナリン)の分泌が亢進していきます。これによって末梢血管を収縮させ重要な臓器への血流を維持します。
- 4. 抗利尿ホルモン(ADH)の分泌低下
-
不正解
手術侵襲時は、循環血液量の減少などから体液量が不足する傾向にあります。そのため、下垂体後葉に貯蔵されている抗利尿ホルモン(ADH)を分泌させ、腎の尿細管と集合管細胞の透過性を亢進し、再吸収を促進します。その結果、排泄を抑え、尿の濃縮が起こり循環血液量を維持させようとします。また、ADHは細動脈の収縮、特に腹部内臓領域の血管を収縮させ、血圧を上昇させる働きもあります。
引用参考文献など
1)道又元裕編著.重症患者の全身管理:生体侵襲から病態と看護ケアが見える.日総研出版.2009,p239.
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