状況設定問題(144問) 症状・疾患・治療に応じた地域・在宅看護

第108回 午前99問

次の文を読み問題3に答えよ。
Aさん(68歳、女性)は、1人暮らし。隣の市に娘がいる。日常生活は自立している。10年前に糖尿病と診断され、血糖降下薬を服用している。最近の血液検査でHbA1cが8.5%のため、インスリンの自己注射を導入するかどうかを検討することになった。医師からAさんには自己注射についてまだ説明されていない。

問題3
朝食前の自己注射によって、Aさんの血糖値は安定していた。6年後、Aさんはサービス付き高齢者向け住宅に転居した。転居後の外来受診時、Aさんは外来看護師に「施設の食堂で食事をしている。食堂に行く前は化粧で忙しいが、毎日楽しい。間食はしていない」と話す。転居後2か月のHbA1c値が上昇していたため、外来看護師がAさんに質問すると「引っ越してから、注射を忘れることがあった」と話した。Aさんの自己注射の手技に問題はなく、Mini-Mental State Examination〈MMSE〉は29点だった。Aさんの娘に確認すると、Aさんの自室の冷蔵庫に、未使用のインスリンが余っていることが分かった。

外来の看護師からAさんと娘への助言で最も適切なのはどれか。
  • 1. 訪問看護師に注射を依頼する。
  • 2. 注射をしたらカレンダーに印をつける。
  • 3. 化粧で使う鏡に「朝食前に注射」のメモを貼る。
  • 4. サービス付き高齢者向け住宅の職員にインスリンの残量を数えてもらう。
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