【マンガ】それでも看護をする理由~Case.3 ゆい~(4)

(これまでのお話は▶こちら

佐倉さんは「食べない」のではなく「食べられないのでは?」と考えたゆい。

フィジカルアセスメントを試みますが…。

フィジカルアセスメントを試みる看護師のゆい。「お通じはありますか?」「コルセットキツくないですか?」「胃がムカムカしてませんか?」など、質問を投げかけていきます。それを受けて患者の佐倉さんは「なんだかお医者さんみたいね~」と一言。続いて、ゆいは口腔内乾燥がないかをさぐるため、口腔内の観察をしますが、異常はありませんでした。

 

 

 

フィジカルアセスメントの続きとして、ゆいは「お名前合ってますか?」と問いかけると、患者さんは「うん合ってますよ」と返答。「あ、看護師さん、おやつ食べない?たくさんあるのよ」「甘くておいしいよ」とお菓子を差し出します。看護師のゆいは「ありがとうございます。でも仕事中なので…」と断ります。

 

 

 

患者の佐倉さんは「お仕事がんばって」と一言。ゆいは「何かあったら呼んでくださいね」と声をかけて病室を出ていきます。廊下で考え込むゆい「体調は良好で、口腔内も異常なし」「嗅覚も視覚も味覚も、すべて正常、お菓子の食べ方もわかってる」と、佐倉さんの状態を振り返ります。

 

 

 

 

また別の日、佐倉さんが再び、食事を引き出しにしまってしまいます。食べてくれないことを悲しむゆい。「何で食べてくれないんですか…?病院の食事は、栄養士さんが患者さんのためを考えて作ったもので…」と佐倉さんに訴えかけます。

 

 

 

 

ちゃんと食べないとダメです!!と言ってしまったゆい。無意識に「禁止」の言葉遣いをしてしまいがちですが、患者さんの症状悪化をまねくこともあり注意が必要です、という勉強会の言葉を思い出します。

 

 

 

 

「ご迷惑をおかけしてすみませんでした」と謝る佐倉さん。それを聞いて、落ち込むゆい。寮で同期のともかに相談します。

 

 

 

すると、ともかが、認知症看護のスペシャリスト、認知症看護認定看護師を紹介してくれることになりました。(次回へ続く)

【5】に続く

 

※編集部注:作中の描写で、マスクの着用など感染対策が不十分なところがありますが、漫画としてのわかりやすさを重視しております。その点ご理解の上、お楽しみください。

 

 

【マンガ:小暮さきこ】

漫画家・デザイナー。

2008年に漫画家デビュー。

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原案:坂本綾子(看護roo!編集部)

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