【マンガ】それでも看護をする理由~Case.2 みお~(8)

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先輩に「まずは栗原が態度変えなきゃ」と強く言われた主人公のみお。

翌日、出勤した際に師長に呼び止められて…。

 

前日に後輩への態度を先輩に叱られてしまったみお。翌日出勤しても、先輩に「いい加減にして!まずは栗原が態度変えなきゃ」と言われたことがショックで頭から離れません。着替えを終えてステーションに向かうと、「栗原さん、今話せる?」と師長に声をかけられました。

 

 

 

別室に2人っきりになると、「五十嵐さん(先輩)から聞いたわ。強く言いすぎたって気にしていたから、声をかけさせてもらったの。」と師長が話し始めました。みおは涙をこらえ切れず、「すみません…私が悪いってほんとはわかってるんです。」と泣きながら言いました。

 

 

 

続けて「だけどうまくできなくて…誰もわかってくれない気がして、認めたくない気持ちも出てきてしまって…。ごめんなさい…。」と正直な気持ちを伝えるみお。その様子を見て師長は、「私こそごめんなさい。」と謝りました。

 

 

 

師長は、「プリ会にも出ていながら、あなたがこんなにつらくなるまで何もできなかった。五十嵐さんも謝りたいって言ってるんだけど、連れてきても大丈夫?」とみおの了承をとると、五十嵐さんを部屋へ呼びました。五十嵐さんは、部屋に入ると、「ごめん!栗原!」とみおに向かって頭を下げました。

 

 

 

先輩は、「私が自分勝手だった栗原に成長してほしくて・・・自分の気持ちだけで動いてた。本当ごめん!」と反省しました。みおは、「私こそ自分を変えることもしないでグチばかり・・・すみませんでした。」と先輩に謝り、さらに師長に向かい「師長、私公平くんにひどいこと言いました。謝りたいです。」とお願いするのでした。

 

 

 

みおは、プリセプティの恒平に「とてもひどいことを言ってしまいました。ずっとひどいプリセプターでした。本当にごめんなさい。」と頭をさげました。恒平が戸惑っていると、師長も「彼女がここまで余裕をなくしてしまったのは私の責任です。私からも謝ります。」と謝りました。

 

 

 

恒平は、先輩2人に謝られ、困りながらも「…俺です。俺が悪いです。栗原さんが何か大変そうに見えて、報告や相談が至らない場面が多々ありました。」と恒平も反省しました。お互いが素直に話しができた様子を見て、師長は、「それぞれに改善すべき点があるわね。別途面談の時間を設けましょう。」と提案しました。

 

 

その後、師長とはしばらく週に一度面談を設けることになりました。仕事の振り返りをして、自分が考えたこと、感じたことを伝えてフィードバックをもらいます。そして、みおと恒平にはメンターがつくことになりました。日々の振り返りは都合のつく限り3人で行っています。

 

 

 

師長は教育委員会に掛け合って、病棟全体で新人とプリセプターをバックアップする体制強化について話し合ってくれています。振り返りの中でみおは、「少ない経験だけで、勝手にレッテルを貼っていたと色んな人とはなしをしていくうちに気が付きました。自分の普通を押し付けて、否定して…。」と過去に恒平に言ってしまったことを思い出して言いました。

 

 

 

「嫉妬もあったと思います。やっと、少しずつ、本来の恒平くんを見れるようになってきた気がします。」と伝えました。みおは、『私はまだ、この問題に向き合っている途中だ。恒平くんにはひどいことを言ったし、周囲にたくさん迷惑をかけた。一人で抱え込んで思いつめてつらかった。それでも看護を続けていこう』と思いました。

 

 

 

『いまは一緒に向き合ってくれる人たちがいるから。』と感じています。職場や先輩、後輩に感謝しながら、「私もっと変わっていきたいです。」と強く思うみおなのでした。

 

 

 

 

【マンガ:小暮さきこ】

漫画家・デザイナー。

2008年に漫画家デビュー。

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原案:坂本綾子(看護roo!編集部)

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