【マンガ】それでも看護をする理由~Case.2 みお~(2)

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念願だったプリセプターになった看護師3年目の栗原みお。

ひと月たって、新人の成長を感じていたはずが…。

 

「新人くん、いい感じじゃん。」と先輩に言われて、みおは、「そうなんです!ひと月ちょっととは思えないですよね!」と嬉しそうに言いました。「あんまり期待しすぎるなよー。」と言われても、親指を立てて「わかりました!」と余裕の素振りを見せました。そんなやりとりをしていると、後ろから「栗原さん。終わりました。」と声をかけてきた人がいました。

 

 

 

それは、みおが担当するプリの恒平でした。「次はなにをしたら。」という質問をされた最中にナースコールを受けたみおは、「そしたらE03奥山さんのトイレ介助行ってくれる?」とお願いしました。

 

 

 

ステーションに戻ってきた恒平に、みおは、時計を確認すると「お疲れさま。そしたら、落ち着いてきたし、休憩にしよっか。」と休憩に入るように伝えました。しばらくして、みおが、奥山さんのもとへ体温測定にむかうと、奥山さんの机には、食べ終わった食器が置きっぱなしになっていました。

 

 

 

奥山さんは、「下げてもらえなくてねぇ…トイレ頼んだ子がさ、スーッと行っちゃって、もう晩メシ来ちゃうよ…。」と少し不機嫌そうに言いました。みおは、「申し訳ありません。」と謝罪をすると、ステーションに戻り、恒平にそのことを注意しようとしました。すると恒平は、みおが話し終える前に、言葉をかぶせるように「あ~~。すみません。」と言いました。

 

 

 

「気づきませんでした。トイレ介助って指示だったので…。」という彼の言い分に、『えっ…言い訳?』と感じてしまったみお。するとさらに、恒平は、「あのすみません。俺、今日の16時までに総務に提出しないといけない書類があって…行かなきゃなんです。」と言い始めました。

 

 

 

みおは、彼の態度に困惑しながら「そっか。じゃあ次から気をつけようね。」と伝えると、彼は、「あ、はい」といってその場を離れていきました。残されたみおは、『あ、はい?』と彼の言葉と態度にひっかかり、『この子…わかってるの…?』と背中を見ながら思うのでした。

 

【3】に続く

 

 

【マンガ:小暮さきこ】

漫画家・デザイナー。

2008年に漫画家デビュー。

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原案:坂本綾子(看護roo!編集部)

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