看護師に圧倒された話|マンガ・ブランク16年の私が看護師に復帰した話【2】

ブランク16年の私が看護師に復帰した話【第2話】

友人ナースの影響で、看護師復帰がぼんやりと頭をよぎる用になった私。そんな私に看護学校時代にお世話になった先生が講演会に来るというお誘いが。

「先生に会えば、何か面白い企画が浮かぶかも・・」なんて軽い考えで先生に会いに行きました。するとそこには恩師や旧友がたくさん。先生にも、正直に話し「色々話を聞きたくって」といったのですが・・・

先生の答えは、「それで何を知りたいの?」というもの。私の考えの浅さに先生はいち早く気付いていらしたのです。だから訪問看護の取材でもただ現場に飲まれてしまっただけだったんだ。

そしてもう一人、別の恩師にもお会いして話を伺いました。すると・・・既に60代、70代になった先生たちが退任されてから看護師に復帰して働いているという情報が・・・!!

さらにもうひとり、同級生とお茶を飲みに行って近況を聞くと、昼間は総合病院で働き、その後大学院に通っているという・・・。しかも過去には看護学校の先生もしたことがあるという・・・。どれだけすごいんだ。

彼女の看護師復帰のきっかけは、お父さんの介護だったそうだ。患者の立場に立って看護師の仕事を見たとき、たとえば「天気が良いから外出させてほしい」という終末期の患者に対して、「今忙しいからとにかく無理です」と一蹴してしまう看護師に出会った。それを見て、自分のやりたかった「看護」ってなんだろう…と再度考えたのだという。

その時は、酸素してるからとにかくだめ、今忙しいんで、という返しだったという。だめっていうのはかんたんだけど、なぜそこで思いを汲み取らないんだろう…と。私のしてきた看護と、あの看護師は何が違うんだろう‥・と考えたのだそう。

こんな看護師たちの話を聞いて、とにかく圧倒されたのです。看護師というものに、圧倒された。私は漫画家としても看護師としても、とてもじゃないが未熟だ…と思い知らされたのでした。

 

・・・第3話へ続く・・・

 

【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

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