【看護師向け】例文でわかる! 履歴書の本人希望欄には何を書く?
履歴書の本人希望欄には書くべきことと書かないほうがよいことがあります。看護師さんのために履歴書の本人希望欄の書き方を紹介します。
目次
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どう書く?履歴書の本人希望欄
履歴書の本人希望欄は、働く上で絶対に外せない条件を書く項目です。
働く上で絶対に外せない条件とは、その条件が叶わなければ絶対に入職できない、と言い切れるものです。そうした条件が特にないなら、あえて書く必要はありません。
その場合、「貴院の規定に従います」と書くようにしましょう。
また、条件といっても、希望の年収を書くのはNGです。面接の担当者に条件重視と思われてしまい、マイナスイメージにつながります。
いずれにせよ、履歴書の段階から条件を固めてしまうのではなく、選考が進むにつれて柔軟に対応していくとよいでしょう。
キャリアアドバイザー
本人希望欄にあれこれと記載してしまうと、「希望が叶わないと入職してもらえないのか」と採用担当者が認識してしまい、「希望を叶えてあげられないから採用は難しいかも…」と思われてしまう可能性があるので注意が必要です。
履歴書の本人希望欄の記入例・書き方
特に書くことがない…「貴院の規定に従います」と書く
特に履歴書の本人希望欄に書くことがない場合、「貴院の規定に従います」と書きましょう。
「特になし」よりも「貴院の規定に従います」と書くほうが面接官に丁寧な印象を持ってもらえるかもしれません。
新卒の場合は、本人希望欄を無理して書く必要はなく、「貴院の規定に従います」でかまいません。希望の診療科などは別の用紙や実際の面接で聞かれる場合が多いからです。
働く上で絶対に外せない条件がある…簡潔に書く
働く上で絶対に外せない条件がある場合、簡潔にまとめるようにしましょう(箇条書きで構いません)。長くても3行程度、記入欄の半分以下に収めるのがよいでしょう。
履歴書の本人希望欄を書く際は、以下の例を参考に記入してください。
1入職日の希望がある場合
2019年1月以降、就業可能です。
希望の入社日を伝える場合、「2019年1月20日」などと具体的に日程を確定させず、あくまで「1月以降」と期間に幅をもたせるのがベターです。
退職交渉が長引く可能性もあるので、具体的な入社日は、採用担当者と面接中にすり合わせるとよいでしょう。
キャリアアドバイザー
入職できる日に条件がある場合、入職希望日は本人希望欄に書いておいたほうがよいでしょう。
面接時(転職活動中)は退職日が確定していないことも多いので、採用担当者に入職希望日を伝えることで、お互いにスケジュール感を把握して面接を進めることができます。
2希望する診療科がある場合
【希望の診療科】
・第一希望:○○科
・第二希望:○○科
・第一希望:○○科
【希望の診療科】
・○○科
※希望する診療科でない場合でも、貴院で積極的に学びたいと考えております。
希望する診療科がある場合、第1希望~第3希望まで書くようにしましょう。
第1希望だけしか書いていない場合、希望の診療科が叶わなければ入職できないと思われてしまう可能があるので、幅をとって伝えるのがベターです。
また、「外科系病棟」「内科系病棟」と、大きな括りで希望を伝えるのも一つの手です。
内科系病棟を希望します。
オペ室や産科など特殊な診療科を希望する場合には、事前に本人希望欄に書いておくとよいでしょう。
オペ室を希望します。
3勤務時間に希望がある場合(夜勤ができない場合)
正しい書き方
日勤常勤を希望します。
間違った書き方
夜勤不可です。
やむを得ず勤務時間に制限がある場合や夜勤ができなくても、なるべくポジティブに言い換えて「できる範囲のこと」を伝えるとよいでしょう。
例えば、「夜勤不可です」とできないことをストレートに伝えてしまうのではなく、OK例のように「日勤常勤を希望します」と言い換えるようにしましょう。
4勤務地に希望がある場合
通勤30分圏内の勤務地を希望します。
大学病院など規模の大きい病院を希望する場合、事前に勤務地の希望を伝えてもよいでしょう。拠点が複数あること場合もあるので、入職後、「まさかここに通うことになるなんて…」といったギャップを未然に防ぐことにつながります。
また、訪問看護師ステーションは、オンコールでの対応が必要である場合も多く、面接時に採用担当者側から聞かれることもあるので、事前に本人希望欄に書いておくとよいでしょう。
5寮を希望する場合
入寮を希望します。
病院側が入居者の調整をする必要があるので、入寮を希望する場合は、本人希望欄で伝えておくとよいでしょう。
6パート・アルバイトの場合
扶養範囲内での勤務を希望します。
社会保険の加入を希望します。
パートやアルバイトで働く場合、扶養範囲内での勤務や社会保険の加入は、働き方を病院側と相談する必要のある事項になるので、本人希望欄に記載しておくのがベターです。
キャリアアドバイザー
履歴書の本人希望欄には原則、働く上で絶対に外せない条件以外は書かないこと。ただし、通院・送り迎えなど家庭の事情など、事前に採用担当者に知らせておいたほうがよい情報もあります。
- 月に一回通院のため、お休みを頂戴します。
- 子どもが病気になったら早退させて頂く場合があります。
これらの情報は実際に働き始め、勤務を組むときに必要になります。そのため、事前にわかっているのであれば、面接中に口頭で相談するのがベターです。
給料などの待遇面については書かない
履歴書の本人希望欄に「年収450万円以上」など給与の具体的な条件を書くことは避けましょう。
履歴書の段階から希望年収などを一方的に伝えてしまうと、わがままな印象を持たれてしまう可能性があります。
給与や勤務条件については、面接時や内定後に交渉する場面があります。病院から特に指定がなければ、本人希望欄(履歴書)では原則、給与や待遇については触れないようにしましょう。