患者さんとの会話、困った時の鉄板ネタ5選|看護師の本音アンケート

患者さんとの会話は、実は情報収集や信頼関係を築くうえで、看護師にとっては大事なスキルのひとつ!

 

「もっと患者さんとコミュニケーションとりたいけど、なんだかうまく話せないな~」という人も多いかもしれません><

 

今回は、そんな「困った!」なときに使える、鉄板ネタ5選を紹介★
 

 

イラスト/なんちゃってなーす(看護師)

文・編集/看護roo!編集部 小園知恵(看護師)

 

患者さんとの会話で鉄板の話題はある? ある:23% ない:76% その他:1%

看護roo!アンケートより

 

 

① 天気&季節ネタは意外と使える!

① 天気&季節ネタは意外と使える!

  • 入院中は季節感をあまり感じられなくなるので、季節と気温・天気の話題を組み合わせています。そこで盛り上がって、塞ぎ込みがちだった患者さんの離床が進んだことがありました。(りささん)
  • 天気です!ちょっとした会話になってちょうどいいです。患者さんは外へ出られないので、外の空気がどうだとか、寒さがどうだとか、風が強かったとか、そんなことを話してます。(ayaさん)
  • まずは天気の話題からお話しします。「晴れよりも曇りが好きかなぁ」「寒さより暑さに弱いの…」などなど話してくださいます。
    (しゃろさん)

 

鉄板中の鉄板といっても過言ではない、天気&季節の話題!

…でも、天気の話ってすぐ終わっちゃわない…?と思ったあなた、ノンノン( ◜ᴗ◝)و

 

たとえば、「天気の良い日は公園まで散歩するのが趣味でね。退院したらまた散歩がしたいんだ」という一言から、患者さんの入院前の日常生活や、退院後の目標を知るきっかけにもなります。

 

入院中はなかなか季節を感じることができないので、看護師から「外は夏みたいな気温になってますよ~!」なんて声をかけるだけで、患者さんの気持ちを励ますことにつながったりも◎!

 

「何から話したらいいのやら…」と困っている人は、まずは天気や季節から入るのもオススメですよ♪

 

 

② 食べ物ネタで盛り上がる~!

② 食べ物ネタで盛り上がる~!

  • 「今日のお昼ご飯何かな?麺だと何が好きですかー?」「私はねえ、麺だとうどんかな。ご飯だったらカツ丼が好きだなー」「作るなら、カレーかシチューか肉じゃがだね(^ ^)」(たまごんさん)
  • 好きな食べ物や、何か好きなこと。(あみさん)
  • もんじゃ焼きの焼き方。どんな焼き方をするのか?どうやって食べるかなど、その人の食べ方があって、楽しく盛り上がります。(かずぴーさん)

 

食べ物の話題は盛り上がりやすいので、患者さんとの距離を縮めたいときにはぴったり( ˙༥˙ )!

 

「あそこの佃煮が美味しくてね~」「そうなんですね~!帰り道に買ってみようかな~」なんて話してると、気づいたら隣のベッドの患者さんが参加してることも。(笑)

 

盛り上がり必至なのはもちろん、実は生活背景を知るにも重要な話題で、あとあとの退院支援につながることもあるから、あなどれません( ・ᴗ・ )

 

ただ、絶飲食中の患者さんにうっかり話を振ってしまうと、つらい気持ちにさせてしまうので要注意…!(そのうっかりをしてしまったことのある私より)

 

 

③ 時事ネタは関心事を知るチャンス!

③ 時事ネタは関心事を知るチャンス!

  • 今日のニュースから話題を持ち出すことが多いです。(まみねえちゃんさん)
  • ニュースで見聞きしたことなど。(たまさん)
  • コロナなどの時事問題。(チェホさん)

 

外出できない入院生活。テレビやスマホを見る時間も長いので、最新のニュースから、世間でブームになっているものまで、超・情報通になっている患者さんは多いです( ˙꒳​˙ )

 

「〇〇のニュース見ましたか?びっくりでしたね!」なんて話してみると、「そうなの!私〇〇が好きでね……」と話が広がったりして、患者さんがどんなことに興味があるのかを知れるチャンスでもあります★

 

 

④ 患者さん自身にまつわるネタで理解が深まる◎

④ 患者さん自身にまつわるネタで理解が深まる◎

  • 地元の話をすると、嬉しそうに地元について話してくださるので、聞いていて嬉しくなります!そこから発展してどんな生活を送ってきたのかとか、好きなお店など生活スタイルが聞けるので、わたし的な鉄板です!(mさん)
  • 普段の生活での趣味や楽しみを聞きます。それがまたできるようになることを目標に治療を頑張ることを励まします。(さっこさん)

 

仕事や趣味、出身地、家族構成といった、患者さん自身にまつわる話題も◎。

 

これまでの患者さんの経験を話してもらうことで、

「どんな考えを持っている方なのかな?」など、患者さんに対する理解も深まります( ੭ ・ᴗ・ )੭

 

なかなか自分のことを話すのがニガテな方もいるので、そういうときは「私の地元ではこんな風習があって~…」など、看護師から話してみると、徐々に距離が縮まっていくかもしれません♪

 

 

⑤ 励ます言葉をかけるだけでも

⑤ 励ます言葉をかけるだけでも

  • 「それは、〇〇さんの努力の賜物ですね」この言葉を伝えると、患者さんはみんな笑顔になられて、会話が更に弾みます。(ありーたさん)
  • 「頑張っていますね」入院して何一つ不自由なく過ごしている人はいないと思います。「頑張ってくださいね」だと、今でも頑張っているのにさらに頑張らないといけないのかと思わせてしまい、意気消沈する人もいると思います。安静度、食事制限、痛みに耐えるために頑張る…すべての人に頑張りをねぎらいたいから、みなさんに伝えています。(チハルさん)

 

患者さんの状態や気持ちによって、気軽に話すことが難しいタイミングもありますよね。

 

そんなときは、無理して話そうとしなくても大丈夫。治療を頑張っていることを伝えたり、励ましたり…。ときには、そばにいるだけで良いこともあるかもしれません。

 

話すことは大事だけど、それだけに頼らずに患者さんとコミュニケーションをとることも、選択肢として持っておけると良さそうです( *ˊᵕˋ ) 

 

 

おわりに

患者さんとのコミュニケーションって、いろんなところに看護につながるヒントが隠れていて、考えれば考えるほど「どうしよう、どうやって話そう」となってしまいがち。

 

でも、一番大事なのは「患者さんを知りたい」と思う気持ち。焦らずにゆっくり会話ができるといいですよね♪

 

 

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