同期はどんどん進んでいるのに…と差を感じてしまう|看護師かげと白石の今週のモヤッと(52)

この連載では、総合病院で働く看護師のかげと中堅看護師の白石が、読者から寄せられた「看護の現場で感じるモヤモヤ」にお答えします。

みんなの「モヤッと」が「ピカッと」に変わりますように!

 

連載:看護師かげと白石の今週のモヤッと

Vol.52 同期はどんどん進んでいるのに…と差を感じてしまう

先輩にきつく当たられて謝る看護師のイラスト

今回は看護師1年目の方からのお悩みです。

 

 

私の同期はだんだん重症度の高い患者さんを任されているのに、自分は任されません。

同期との差を感じて、焦ってしまいます。

(ネルコさん 看護師1年目)

 

「同期は重症患者さんを受け持っているのに、自分はまだ…」と思うと、焦ったり落ち込んだりする気持ち、わかるなぁ…。

 

うんうん。
夜勤とかリーダーとか、何か新しいことを始めるときもそうだけど、同期と比べてしまうよね。

 

相談者さんは、どうして自分はまだ任せてもらえないのか、理由は特に聞かされていないみたいだね。

 

そうみたいだね。
どうしたらいいか、一緒に考えてみよう!

 

 

どうしたら受け持たせてもらえるか、先輩に聞いてみる

重症患者さんをまだ任せてもらえていないのは、知識やスキル的に受け持ちは今は厳しいと判断されているって時もあるんだけど…。

 

実は意外と特別な理由はないこともよくあるんだよね。

 

たとえば、たまたまシフトが組みやすかったからという理由で受け持たせてもらえることもあったり。

 

わかる!
先輩の立場になってきづいたけど、そういうことってあるよね。

 

シフトの関係上、みんなが同じタイミングで受け持ちを始められることはあまりないし。

 

そうしたことが重なって、同じ1年目でも任せてもらう業務に多少のズレが生じてしまうことはあり得ると思う。

 

うんうん。
まずは理由を知ることから、だね。

 

たとえば、「いつごろから私も受け持てますか?」とか「私も受け持ちたいんですけど、どうしたらいいですか?」って感じで先輩に聞いてみるのはどうかな?

もし、たまたまタイミングが合わないだけなら、そんなに気にしなくてもいいし。

 

そうだね。
逆に、受け持つうえで自分に何かが足りていないんだったら、それを補うために頑張ることができるし。

 

「重症患者さんを受け持つために、まずはコレをできるようになろう」と、今後どうしていけばいいか目標を立てられるよね。

 

たしかに。
あと、最終的な「GOサイン」は師長や教育担当とプリセプターが相談して決めると思うから、くわしいことはプリセプターに聞いてみるといいかも!

 

 

同期の経験を参考に、事前準備ができるメリットも

同期の中で最初に重症患者さんを受け持つのって緊張するし、プレッシャーとかいろいろ多いと思うんだよね。

 

でも、自分より先に経験している同期がいたら、受け持ったときの話を聞くことができるよね。

 

同期の経験から事前学習ができたり、実践に向けて手技の練習ができるんじゃないかな。

 

なるほど!
確かにそう考えると、まだ受け持ちを経験していないうちに情報を聞いたり心の準備ができるのってメリットがあるかもね。

 

うん。

同期と比べて仕事を任されるのが早い・遅いって気になっちゃうよね。
今回に限らず、今後もどこかでまた同じようなことでモヤるかもしれない。

 

でも、誰かと比べて早いか遅いかよりも、学んだ知識やスキルをしっかり実践に落とし込んで、患者さんをケアできるようになることが大事だと僕は思うよ。

だから焦らず、一つずつ仕事を身につけていってほしいな!

 

うんうん。
まだ受け持てていないことにあまり気を落とさないで、先輩や教育担当と相談してみてくださいね!
応援しています!

 

 

今週のピカッと


☆どうしたら受け持たせてもらえるか、まずは先輩に聞いてみよう

 

☆同期の経験を参考に、事前準備ができるメリットもある

 

☆同期との差より、学んだことをしっかり身につけ、患者さんをケアできるようになることが大事

 

 

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プロフィール

看護師のかげ(@877_727)

医療の勉強に役立つ(てほしい)絵や仕事でのほっこり話などをTwitterでつぶやいています。

 

 

書籍紹介

 

『ホントは看護が苦手だったかげさんの イラスト看護帖〜かげ看〜』

かげ 著、永岡書店

看護師かげさん著「ほんとは看護が苦手だったかげさんのイラスト看護帖~かげ看~」の写影

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10年以上病院で働いてきて、現在はいろんな場所で働いている看護師兼ライター。

最近は、後輩に飴ちゃんあげるおかん系看護師になりつつある。

 

 

書籍紹介

 

『Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~私もエールをもらった10人のストーリー』

白石弓夏 著、メディカ出版

白石弓夏著『Letters~今を生きる「看護」の話を聞こう~私もエールをもらった10人のストーリー』の写影

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イラスト/かげ

編集/木村さちこ(看護roo!編集部)

 

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