Google Glassで電子カルテをハンズフリー記録 初の医療用アプリが登場|ナース知っ得ニュース

【週刊】ナース知っ得ニュース 2014/6/18号

ナースが知って得する?気になるニュースを、編集部が厳選してお届けします!週1回更新。

 

Google Glassで電子カルテをハンズフリー記録 初の医療用アプリが登場

サンフランシスコで、Google社の眼鏡型端末「Google Glass」向けとしては初の医療用アプリケーションが開発されました。医師が患者の電子カルテをハンズフリーで記録することができる機能を持つものです。

 

米グーグルの眼鏡型端末「グラス」向けに、初の医療用アプリ(ロイター)

 

グーグル・グラスに初の医療用アプリ|ナース知っ得ニュース0618|看護師専用Webマガジン【ステキナース研究所】

 

 

Google Glassで電子カルテを記録

この医療用Google Glassアプリは、アメリカカリフォルニア州のDrchrono社が開発したもので、医師が患者の了承を得た上で、電子カルテに診断の記録や手術中の静止画・動画を記録することができるというもの。その内容は患者と共にクラウドベースで共有できるといいます。

このアプリは現在、6万人もの医師が利用登録しており、300人以上がアプリを利用する意思を示しています。

 

Google Glassとは?

Google Glassは、言うなれば「メガネ型PC」。Google社が開発中の「ウェアラブルコンピュータ」(身に着けるコンピュータ)です。アメリカでは試験販売もスタートしており、Google Glassで使えるアプリの開発も進んでいます。

Google Glassは、主に音声で機能操作を行います。音声だけでなく、ウインクで写真撮影ができるなど、「手に持つことなく」いろいろな機能が使えるのが特徴です。

 

Googleが発表したGoogleglassのプロトタイプ|グーグル・グラス初の医療用アプリ|ナース知っ得ニュース0617号|看護師専用Webマガジン【ステキナース研究所】

Google+で発表されたプロトタイプ

 

メガネ型のハードのなかにはカメラ、スピーカー、マイク、GPS、Wi-Fi、Bluetoothなどが搭載されており、ハンズフリー操作でインターネットやモバイルコミュニケーション、カメラ・ビデオ撮影の他、音声コマンドによる機器操作などが行えます。

 

Google Glassの医療への可能性

医療用としては、電子カルテの他、医師同士のビデオ会議、治療時のビデオ撮影などが、Google Glassの利用可能性として考えられています。

 

手術中に活用する試みも広がりつつあります。例えば、手術中に音声コマンドで医療機器を制御する、Google Glassのディスプレイ右上に患者の生命兆候を随時表示する、外科手術の模様を同僚の端末へライブストリーミングするなどです。

 

しかし、撮影した画像や動画についてのプライバシー問題や、すでにある電子カルテシステムのベンダー各社との相互運用性など、リスクや課題はまだまだ多数あります。

そのため、本格的に医療にGoogle Glassが登場する日は遠いという見通しが立てられてはいるものの、その可能性に対しては、今、非常に注目が集まっています。

SNSシェア

コメント

0/100

掲示板でいま話題

他の話題を見る

アンケート受付中

他の本音アンケートを見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆脳・神経の問題◆脳卒中の発症予防として、危険因子の管理で、誤っているものはどれでしょうか?

  1. 高血圧患者の降圧治療
  2. 脂質異常症患者のスタチン投与
  3. 禁煙
  4. 大量の飲酒

9813人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

8986人の年収・手当公開中!

給料明細を検索