「2年目のくせに」と思われるのがツラくてモヤモヤ|看護師かげと白石の今週のモヤッと(21)

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この連載では、総合病院で働く看護師のかげと中堅看護師の白石が、読者から寄せられた「看護の現場で感じるモヤモヤ」にお答えします。

 

みんなの「モヤッと」が「ピカッと」に変わりますように!

 

連載:看護師かげと白石の今週のモヤッと

Vol.21 「2年目のくせに」と思われるのがツラくてモヤモヤ

2年目のくせにと先輩に思われているんじゃないかとモヤモヤする看護師のイラスト

 

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今回は2年目ナースのお悩みです。

 

 

「2年目のくせに」と思われるのがツラくて、相談や質問がしにくいです。


ミスをすると「2年目のくせに、なんでできないの」と思われるのがツラいので、仕事を辞めたいです。
 

ぽにょさん 看護師2年目

 

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1年目の頃はいろいろ先輩たちに聞けたはずが、2年目になると「これくらいのことで聞いたらダメかな…」と思って、質問できない気持ちわかるなぁ…。

 

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2年目って「一人前じゃなきゃダメ」って思っちゃうもんね。

そう感じちゃうと質問や相談がしづらくなるという…。

 

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そうそう。
質問を後回しにしたり、うやむやにしたりするのはマズいとわかっているんだけど…。
 

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「もうすぐ3年目、指導する立場にもなるのよ」的な空気も感じてしまう時期だしね。

「下手なこと聞けない…」っていう重圧があるのよねぇ。

 

 

2年目でも初めてのケアがあるのは当たり前

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実は以前、「2年目なんだからちゃんとしてよ」って言われたことがあって。

そのときは「このくらいのことで質問したらダメかな」と思ってしまって、質問できなくなった記憶がある…。

 

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わかる。

でも2年目って、急に重症患者さんを担当することが増えない?

1年目には任せられないし、3年目は新人指導やリーダーをやっているからって。

 

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そうなんだよね!

そうした状況で、わからないことや初めてのケアがあるのは当たり前

 

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質問・相談したいことは多くて当然の時期だし、ミスもしやすいかもしれないね。

 

 

「病棟を支えているのは私!」くらいの強い気持ちで

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本来なら、プレッシャーのかかる2年目ナースにも、病棟全体でフォローが必要だと思うんだけど…。

 

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そうだよね。

相談者さんは「辞めたい」とまで思ってしまっているわけだし。

 

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うん。

理想を言えば、そんなふうに思わせないように病棟全体で取り組むべきだとは思う

 

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そんな状況で、しっかりと頑張っているよね。

 

だから、心の中では「大変なことを2年目の私が引き受けているんだから!」くらいの強い気持ちでいてほしいな、と。

 

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おっ、いいね!

心の中だけでも強気でいるの大事だよね。

 

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うん!

今の相談者さんがわからなかったりミスしてしまうのは、病棟側のフォローや指導が足りなかったりする部分もあるだろうし、相談者さんだけの責任じゃないよ。

 

だから、先輩にどう思われるかは気になるかもしれないけど、強い気持ちで「気にしない」ことを意識してみてほしい

 

 

「先輩に何を思われるか」よりも「患者さんに今何が必要か」に目を向ける

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いろいろ話してきたけどさ…。

相談者さんはツラい中、十分がんばってると思うんだよね。

 

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私もそう思う。

それに「先輩にどう思われるか」よりも、「患者さんに今何が必要か」のほうがずっと大事

だから、そっちに目が向けられるといいなって思ったよ。

 

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そうそう。

今のうちに、質問・相談をしっかりとやっておくことが、今後のミスを減らすことにもつながると思うんだ。

 

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うん。

だから、どうか強気で!

今のうちにどんどん相談や質問をしちゃってください!

 

 

今週のピカッと


☆心の中では「病棟を支えているのは私」くらいの強い気持ちで、相談や質問をどんどんしてみる

 

☆「先輩に何を思われるか」よりも「患者さんに今何が必要か」に目を向ける

 

 

 

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プロフィール
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看護師のかげ(@877_727)

医療の勉強に役立つ(てほしい)絵や仕事でのほっこり話などをTwitterでつぶやいています。

10年以上病院で働いてきて、現在はいろんな場所で働いている看護師兼ライター。

最近は、後輩に飴ちゃんあげるおかん系看護師になりつつある。

 

イラスト/かげ

編集/坂本綾子(看護roo!編集部)

 

●書籍紹介

『ホントは看護が苦手だったかげさんの イラスト看護帖〜かげ看〜』

かげ 著、永岡書店

看護師かげさん著「ほんとは看護が苦手だったかげさんのイラスト看護帖~かげ看~」の写影
 

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