ぜひこれにつけてほしい「◯◯手当」あなたは何を希望する?|看護師の本音アンケート

「看護師の給与は高い」というのが世間一般のイメージですが、実はそう一概にはいえないことが最新のデータで明らかになっています。

お給料が看護師の仕事に見合った内容になるように、「もっとこんな手当てがあればいいのに!」とみんなが思う手当について、アンケートの結果をみていきましょう。

【ライター:白石弓夏(看護師)】

 

ぜひこれにつけてほしい「◯◯手当」 あなたは何を希望する?

ぜひこれにつけてほしい「◯◯手当」あなたは何を希望する?ランキングを表す図表 1位休憩が取れなかった時の無休憩手当 2位急変対応手当 3位その他 4位先輩同僚からの八つ当たり手当 5位後輩同僚の尻拭い手当

看護roo!アンケート「ぜひこれにつけてほしい「◯◯手当」あなたは何を希望する?

 

 

1位 休憩が取れなかった時の無休憩手当

休憩室を前にいき倒れる看護師のイラスト

 

  • 休憩なしが当たり前。つらい。(みぃさん)
  • まともに1時間休憩が取れることなんて年に数回しかないかも。(猫矢さん)
  • 休憩が取れない時間は残業手当で支給してほしい。(カーコさん)
  • 休憩は大事だから。(かほさん) 

 

1位は、「休憩が取れなかった時の無休憩手当」。

圧倒的な得票数ですね。

休憩時間にも業務をしている人がいかに多いかがわかります。


私が病棟で働いていたときも、水を飲む時間やトイレに行く時間さえもとれないことがよくありました。

このアンケート結果は、「きちんと休憩がとれる職場づくりを」という声として捉えられるかもしれません。


 

2位 急変対応手当

急変した患者さんに対応する看護師のイラスト

 

2位は「急変対応手当」。

私が病棟で働いていた頃、一番神経をすり減らした瞬間は、急変対応でした。

 

肉体的にも精神的にも、ドッと疲れて…、普段の何倍も働いたような感覚になったものです。

それが、月末の給料に反映されれば、これだけ頑張ったのかと思えるのかも。

 

でも、急変は事前にある程度予測できる場合もあります。

もしこの手当が実現してしまったら、観察眼やアセスメント力が衰えてしまうかもしれませんね。

 

 

3位 その他(ナースコールに出た数、など)

ナースコールと応援連絡の音におわれるナースのイラスト

 

3位は「その他」。

たくさんの意見が寄せられました。

 

  • ナースコールに出た数。(Lisaさん)
  • 委員会2つ掛け持ちしてるから、委員会の手当が欲しい。通常業務と同じくらい、委員会の仕事がどっさりあるから。(坂木さん)
  • ほかの部署への応援手当。(ジャスタウェイさん) 
  • 緊急入院受け入れ手当。(えりかさん、他) 
  • チームリーダーなどに任命された時には、リーダー手当つけて欲しかったです。(まーちんさん、他) 
  • クレーム対応手当。(とっきーさん、他)    
  • ベッド稼働率高いね手当!(さゆりさん) 
  • 「準→日→深」手当。(はっさくさん) 

 

仕事を効率的にこなせる看護師ほど、他の人がやらない仕事に手が回って、委員会や後輩指導、緊急入院を担当したり。

ほかの人よりもたくさんの業務をこなしていても、お給料は同じ。

 

この不公平感を減らすために、日本看護協会では能力と役割に応じて賃金を決定する給与制度を推奨しています。

しかし、普及するにはまだまだ時間がかかりそうです。

(関連記事:ナースのお給料、算出方法が変わる!?|日本看護協会「看護職の賃金モデル」推進事業会議レポート)

 

 

4位 先輩同僚からの八つ当たり手当

先輩看護師からの嫌味を受けて耐える後輩看護師のイラスト

 

先輩や同僚からの八つ当たりや理不尽な仕打ちは、日々の業務においてモチベーションを下げてしまうもの。

個人的には、病院側からの支払いではなく、八つ当たりした先輩同僚から天引きしてほしいです。

 

職場に不利益をもたらす人から天引きされるのは、まっとうなのでは…?などと、つい妄想してしまいます。

 

 

5位 後輩同僚の尻拭い手当

後輩の失敗を尻拭いして患者に怒られる看護師のイラスト

 

  • 尻拭いして定時に帰れなくなるのが1番嫌(ニモコさん)

 

中堅看護師としては、自分の仕事をしつつ、後輩のフォローにも入り、なおかつ仕事上でミスが起きたときには一緒になってカバーしなければいけません。

 

もしも、後輩の成長のために自分が犠牲になっていると感じるなら…、手当が必要と感じることもあるのかも。

個人的には、後輩が失敗できる環境をつくるのも、先輩の仕事だとは思うのですが。

 

 

おわりに―どこまでが看護師の仕事?

今回は「その他」にたくさんのアイデアが寄せられました。

前残業や、休日の勉強会への参加など、現場にいると“当たり前”とされていることでも、冷静に振り返ってみると「ここまでやらなきゃいけないの?」と思う業務も多いのではないでしょうか。

 

でも、自分の休憩よりも患者さんを優先しなきゃいけないこともある。

そんななかで頑張っている看護師が少しでも報われますように…。

【ライター:白石弓夏(看護師)】

【イラスト:オゼキイサム(HP)】

 

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