第107回看護師国家試験 合否に関する要望書の全体像【2】|会場等に関する問題・要望

2018年2月23日、「第104回保健師・第101回助産師及び第107回看護師国家試験の合否に関する要望書」が一般社団法人 日本看護学校協議会から厚生労働大臣へ提出されました。

 

前半の記事では「不適切と考えられる問題」についてご紹介しました。

今回は「会場等に関する問題・要望」をご紹介します。

(全文は、こちらでご確認ください)

 

第107回 看護師国家試験 合否に関する要望書の全体像【2】

会場等に関する問題・要望

 

2018年2月18日に行われた第107回看護師国家試験。

今回は要望書の中から、6つをピックアップしてご紹介します。

(下記囲み内はすべて日本看護学校協議会より許可を得て引用しています)

 

 

【1】安心できる問い合わせ対応を。

 

(要望)

前日の土曜日に、直前の相談窓口などを設けていただけたらありがたい。

 

持ちものや集合時間など、細かいことが気になったとき、不安を解消してくれる窓口があれば安心して受験できますね。

 

 

【2】受験票で動揺。

 

(要望)

受験番号が不鮮明、枠を外した印刷などあった。このことでは、『縁起が悪い、不合格の暗示だ』など、学生が不必要な動揺をした。

 

合格すれば笑い話になりますが、直前の時期にはちょっとしたことでも気が気でないですよね。

 

 

【3】やっぱりトイレは足りなかった。

 

 

(要望)

・数が不足。

・屋外への配置数は増やされていたが、屋内トイレに殺到する状況が見られた。

 

トイレ問題は昨年も要望として出ています。屋外よりも屋内という気持ちもわかります…。

 

 

【4】せめて室温の配慮をお願いします。

 

 

(要望)

・暖房設備が整っていないところがあった。

・「これ以上には上げられない・上がらない」とのことで 寒い状態であった。

 

自分の洋服で多少の調節はできるとしても、適度な温度で集中して試験に臨みたいものです。

 

 

【5】言っていることが違うんですが。

 

(要望)

試験官の間で事前に確認や打合せがされていないのか、試験官により説明内容が異なり、受験生たちから笑われてしまうほどに修正する場面が多く見られた。国家試験の試験官であるため、不信感をもたれるようなことが無いように適切な打合せや言動の統一をお願いしたい。

 

公平な試験のためにも、事前説明は統一しておいてほしいですね…。

 

 

【6】インフルエンザにかかったらどうする?

 

(要望)

試験2日前に学生がインフルエンザを発症したので、別室受験等についての 問い合わせを厚生労働省の運営本部にしたが、具体的で明確な回答がなく、『当日試験会場で申し出るように』との説明のみであった。 診断書の必要性の有無についてもあやふやな回答で大変不安になった。

 

今年はインフルエンザが大流行しました。

「高熱で体調が悪いなか学生自ら試験本部を探し回ることがないよう配慮していただきたい」との要望もありました。

 

 

****

毎年、全国で6万人ほどが受験する看護師国家試験。

受験生すべてが全力を出せる環境になることを願います。

 

【看護roo!編集部】

【Illustration(1.5.6):宗本真里奈】

 

 

 

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