患者さんが亡くなって、泣いたことはありません~緩和医療ナースNさん(2)|ナースに会ってきた【4】

前回に続き、緩和医療ナースNさんのインタビュー。
患者さんが亡くなった時に、泣く人、泣かない人。それぞれの想いとは?
『ナースに会ってきた』

 

vol.4 患者さんが亡くなって、泣いたことはありません

前回に引き続き緩和医療に携わるNさんにお話を伺います。Nさんは患者さんが亡くなって泣いたことはないそうです。泣いてすっきりする人もいるし、Nさんのように泣かない人もいる。

悲しみや辛さに寄り添うのは看護の重要な役割なので、自然と涙があふれるのは良いと言うNさん。けれど、ご自身は泣かないNさんに罪悪感があるか聞くと、「後悔がないんですよ」という答えが返ってきました。やりきったから、むしろうれしいと。

「逆に泣くのは、患者さんが悲惨な亡くなり方をしたときです」と続けるNさん。緩和医療を専門に学んでいない先生を説得できずに苦しみがら亡くなる患者さんもいるそうです。

緩和医療では、どういう痛みなのか見抜いて適格な薬を出すことが大事なことです。しかし、緩和医療を知らない外科のドクターが最初から最期まで診たがることがあるんです…と

外科のドクターが患者を手放さない一方で、患者さん自身も執刀した先生を闇雲に信頼しているといった一面もあります。「その患者さんは最期みんな辛そうで…いつもそれで泣いています」とNさん。

 

【著者プロフィール】

水谷緑(みずたに・みどり)

水谷緑

著書は「コミュ障は治らなくても大丈夫」(吉田尚記、水谷緑)「まどか26歳、研修医やってます!」「あたふた研修医やってます。」(KADOKAWA) 他。小学館「いぬまみれ」にて犬漫画「ワンジェーシー」連載。

HP:http://mizutanimidori.com/

 

 

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