居酒屋でのうわさ話、NGラインは?|こんなときどうする?個人情報の扱い方ケーススタディ【4】

看護師が日常業務の中で扱う情報の中には、「個人情報」に当たるものがたくさんあります。医療機関で扱う患者さんの情報は、個人情報の中でも秘匿度最高レベルのもの。日々の業務の中で何気なくやったことが、取り返しのつかない個人情報漏えいにつながるかもしれません。患者さんの大切な情報を扱う者として、こんなときどうする!?を考えてみましょう。

 

そもそも個人情報って何なの?個人情報の基礎知識はこちらで→【いまさら聞けない!個人情報

 


 

ケース4 居酒屋でのうわさ話

 

今回は、日常業務から離れたケースを考えてみましょう。

 Q:ある日、同僚と3人で仕事帰りに飲みに行くことになりました。行きつけの居酒屋は病院の最寄駅前にあります。さて楽しくお酒が入ったところで、ついつい話が弾み、●●先生のここが嫌!とか、技師の□□さんって変だよね!とか、愚痴も出てきます。そのうち、患者さんやご家族の噂話に発展しました。これって大丈夫?

 

(1)お酒の席のことだし、周りに知り合いは居ないから大丈夫

(2)そもそも病院近くの居酒屋で話すことではない

(3)イニシャルトークなら誰だか分からないから大丈夫

 

 居酒屋でのうわさ話|個人情報の扱い方【4】|看護師専用Webマガジン ステキナース研究所

 

A:正解はもちろん(2)。

病院から近いから、という理由だけではありません。

確かに看護師の仕事はキツイですし、色々な人間関係でストレスが溜まります。たまには愚痴でもこぼさないとやっていけませんよね。

というわけで、(1)や(3)のような意識で話をしてしまいがちです。しかし話の内容によっては、後でとても困ったことになる場合もあります。

 

仮に話題になった患者さんの知人が聞いていたらどうでしょう。アナタが顔を知らなくても、相手は知っているかもしれませんし、話の内容から推測できるかもしれません。それも不快な内容や、病状が分かってしまいそうな話であれば尚更、快くは思いませんよね。

医師や他の医療者の話も同様です。たとえ自分たちとしては気軽な話のつもりでも、看護師として働いていなければ知り得ない情報。

個人情報保護法の対象となるかは微妙ですが、保健師助産師看護師法の中でも「正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない」とありますよね。

どこで誰が聞いているか分かりません。公の場で特定の個人を話題にするのは止めておきましょう。

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