ネパール大地震 日本政府・国際NGOなどが救助・医療支援を開始

【ナース知っ得ニュース 2015/4/29号】

 

2015年4月25日にネパールで発生したマグニチュード7.8の大規模地震。

現在も大きな余震が続く中、日本政府は、70人規模の国際緊急援助隊・救助チームを派遣し、救助に当たっています。

また、28日からは、医師や看護師、薬剤師などの46人の国際緊急援助隊・医療チームを派遣。その他にも、様々な団体が医療支援に乗り出しています。

 

ネパール連邦民主共和国における地震被害に対する国際緊急援助隊救助チームの派遣について(JICA)

ネパールでM7.8の地震 犠牲者1,400人以上に 各国が支援を表明(FNNニュース)

 

日本政府が国際緊急援助・救助チーム、医療チームを派遣

マグニチュード7.8の大地震が襲ったネパールでは、多くの住宅、歴史的建造物が倒壊したほか、犠牲者の数も日に日に増えている状況にあります。

 

このような中、日本政府はネパールの要請を受け、70名の「国際緊急援助隊・救助チーム」を派遣しました。27日午後にネパールのカトマンズに到着し、既に救助活動に当たっています。

 

チーム構成は、外務省からの団長1名、警察庁、総務省消防庁、海上保安庁、JICA(国際協力機構)から各1名ずつの副団長4名、救急救助要員44名、救助犬ハンドラー5名、通信隊員2名、医療関係者5名、構造評価専門家2名、業務調整員7名の計70名です。

 

このような大規模救助チームを派遣するのは、2011年のニュージーランド地震以来とのことです。

 

さらに日本政府は、28日から2週間を想定して、国際緊急援助隊・医療チームも派遣。

チーム構成は、団長、副団長、医師、看護師、検査技師、放射線技師、薬剤師、医療調査員、業務調整員で、合わせて46名。このうち、医師は8名、看護師は16名と発表されています。

 

国際NGO、赤十字社など医療支援団体の動きも

国連などの国際機関や国際NGOのほか、アメリカ、英国、ドイツなどの各国も救援隊の派遣や資金・物資支援をする旨を次々と表明しています。

 

その他にも、医療支援を表明、スタートさせている団体が多くあります。

 

・日本赤十字社は、26日に医師や看護師などの5人をカトマンズへ派遣

・国際NGO「プラン」は、子どもたちへの支援のため現地に専門家を派遣して準備を開始

・国際NGO「国境なき医師団」は、ネパールに隣接するインドから医療支援の4チームを派遣

・岡山に本部のある国際医療ボランティア団体「AMDA」からは、日本人看護師2名が出発

 

25日の地震以後もマグニチュード6.7などの大規模な余震が続く中、それぞれ情報収集や生存者の救出活動、行方不明者の捜索活動、負傷者の手当てなどが行われています。

 

また、各団体のHP等で、この地震に対する支援への寄付を受け付けています。

国境なき医師団へは、看護roo!からも寄付が可能です。
 

 

(参考)

日本赤十字社

国境なき医師団

プラン・ジャパン

AMDA

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