ラ音とは・・・
ラ音(らおん、rale)とは、気管や気管支に異常があると、胸部聴診の際に聴こえる異常な肺音のことである。ラッセル音の略である。ベルクロラ音、副雑音ともいう。ベルクロ(Velcro)社製のマジックテープをはがすときの音に類似していることに由来。
間質性肺炎、気管支炎、喘息なの異常がある場合に聴こえる。ピーピー、ボーボー、バリバリ、プツプツといった音がする。
ラ音には、狭くなっている気管支を空気が通る際に聴こえるラ音(連続性ラ音)と、気管支内に発生した分泌物の気泡が破裂するときに聴こえるラ音(断続性ラ音)がある。
引用参考文献
1)村田朗.“間質性肺疾患におけるfine crackleの診断的意義”.J-STAGE.
2)浅野浩一郎ほか.系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学[2] 呼吸器.第14版,医学書院,2015,408p.(ISBN9784260019910)
3)坂井建雄ほか.系統看護学講座 専門分野Ⅰ 人体の構造と機能 解剖生理学.医学書院.第9版,2014,567p.(ISBN9784260018265)