留置針とは・・・
留置針(りゅうちしん)とは、動静脈の血管内に留置できる注射針のことである。(indwelling needle)。
主に静脈における長時間の点滴の際に用いられる。
内針または内管、内筒と呼ばれる金属針と、外針また外管、外筒と呼ばれる柔らかいプラスチック製のカテーテルからなる。外針のなかに内針が入っている状態で、血管に刺した後、内針を引き抜き、外針のみが血管内に留置されるようになっている。通常、点滴チューブなどで目的の輸液に接続後、留置針が固定される。
外針は柔らかいカテーテルなので、腕や体の多少の動きでも痛みを感じることは少ない。
但し、患者によっては留置針による血管確保が難しく、患者への苦痛が大きい場合がある。また、内針を引き抜く際、血液の漏れが起こったり、医療従事者自身の手などに針を刺してしまう「針刺し事故」が起きたりすることが課題となっている。
このため、医療施設内での研修など留置針の課題に対する取り組みが行われている。
近年では、針刺し事故を防止する安全装置が付いているものも多く、これらの課題に対応した留置針も普及している。