STSとは・・・
STS(えすてぃーえす、Serologic Test for Syphilis)とは、梅毒検査法の一つで、カルジオピリン、レシチンなどのリン脂質を抗原とする脂質抗原を用いて感染の有無を診断する方法である。脂質抗原法ともいう。
STSにはRPR(Rapid Plasma Reagin)法やガラス板法などがあるが、抗体がなければ陰性、抗体があれば陽性と判定される。
STSはTPHA(Treponema Pallidum Hemagglutination Test)に比べて早期に診断が行えるというメリットがある一方、非特異的な脂質を用いた検査であるため、梅毒に感染していなくても陽性と診断される(偽陽性が多い)可能性があるというデメリットがある。
引用参考文献
1)石井則久監.医療情報科学研究所編.血清梅毒反応.病気がみえる vol.6 免疫・膠原病・感染症.メディックメディア,2009,207.(ISBN 9784896327205)
2)CRC.梅毒検査のガラス板法とRPR法の違いは?.