血液脳脊髄液関門とは・・・
血液脳脊髄液関門(けつえきのうせきずいえきかんもん、Blood-cerebrospinal fluid barrier;BCSFB)とは、血液から脳脊髄液へ移行する物質を選択・制限する障壁のことである。脈絡叢上皮細胞によって構成される。
脳に必要な物資を選択的に取り入れ、老廃物を選択的に排出する機能によって脳脊髄液を守る。一方で、薬剤を通りにくくしてしまうという面もある。
同様の仕組みを持つ部位としては、血液脳関門(Blood brain barrier;BBB)がある。これは、脳組織内の毛細血管内皮細胞であり、血液から脳への物質の移行を選択的に行っている。
引用参考文献
1)上野正樹.血液脳関門障害の機序解明から血管性認知症の予防と治療に向けて.(PDF)
2)研究内容:過去・現在・未来.東北大学大学院薬学研究科薬物送達学分野.