一次妄想とは・・・
一次妄想(いちじもうそう、primary delusion)とは、発生機序を心理的背景から理解することができない妄想である。真正妄想ともいう。
種類
一次妄想は、妄想気分、妄想知覚、妄想着想の3種類に分類される。主に統合失調症で見られ、特に妄想知覚は統合失調症に特異性が比較的に高い所見である。
妄想気分
周囲の世界が何となく変化し、新しい意味を帯びてきて、何か大きな事件が起こりそうな予感を持つ状態のことで、妄想の準備段階とも言える。
妄想知覚
突然ある知覚に対して、特別な意味づけがなされ、そのまま確信される現象のことである。
妄想着想
突然あるアイデアが思いつき、そのまま確信される現象のことである。妄想知覚と異なり、思いつきに知覚を前提としない。