灰白質とは・・・
灰白質(かいはくしつ、gray matter)とは、神経細胞の細胞体が集合している領域のことである。脊髄の断面を見ると、脳室につながる中心管が中央に存在し、その周囲を囲んでいる「H」の形をした部分が灰白質である(図1)。
灰白質の腹側の突出部は前角とよばれ、背側は後角、その中間を中間質という。胸髄では、中間質のさらに外側に側角がある。それぞれ前角には運動ニューロン、後角には感覚ニューロン、側角には交感神経節前ニューロンが存在している。
灰白質の周囲は白質に囲まれており、ここは神経線維が無数に走っている。
図1脊髄の拡大図