高度救命救急センターとは・・・
高度救命救急センター(高度救命救急センター)とは、救命救急センターに収容される患者のうち、特に広範囲熱傷、指肢切断、急性中毒などの特殊疾患患者を受け入れ、診察が可能な施設のことである。
しかし、これらの疾患は通常の救命救急センターでも診療しており、役割の区分が明確ではない。
高度救命救急センターの整備基準は、「救急医療対策事業実施要綱」により、下記ように整備基準が定められている。
(1) 高度救命救急センターは、広範囲熱傷、指肢切断、急性薬物中毒等の特殊疾患患者に対する救命医療を行うために必要な相当高度な診療機能を有する。
(2) 高度救命救急センターには、24時間診療体制を確保するために、必要な職員を配置する。
・医師
常時高度救命救急医療に対応できる体制をとるものとする。特に麻酔科等の手術に必要な要員を待機させておくものとする。
・看護師等医療従事者
特殊疾病患者の診療体制に必要な要員を常時確保すること。特に手術に必要な動員体制をあらかじめ考慮しておくものとする。
(3) 設備は、高度救命救急センターとして必要な医療機器を備える。
なお、2018年2月1日現在、高度救命救急センターは全国に38施設が存在する。
引用参考文献
1)日本救急医学会指導医・専門医制度委員会編.日本救急医学会監.改訂第5版 救急診療指針.へるす出版,2018,844p.(ISBN9784892699450)
2)有賀 徹ほか編.日本救急医学会監.標準救急医学 第4版.医学書院,2009年,698p.(ISBN 9784260005142)
3)“厚生労働省医政局指導課資料 高度救命救急センターについて”.厚生労働省.
4)“救急医療対策事業実施要綱”.厚生労働省.