最終更新日 2018/06/20

異型度

異型度とは・・・

異型度(いけいど)とは、腫瘍細胞に対して用いられる用語で、正常細胞とどれだけ形が異なっているかの度合いのことを指す。正常細胞との形態の違いは異型性と呼ばれる。

 

良性腫瘍は一般的に異型性が乏しく、異型度が低い。これに対し悪性腫瘍(癌や肉腫)は一般的に異型性が目立ち、異型度が高い。

 

また、癌や肉腫の中でも異型度を2~5段階(低異型度~高異型度)に分けて腫瘍を分類する異型度(グレード)分類も診断でよく用いられる。高異型度のがんほど進行速度が速く、患者予後が不良とされている。

執筆: 河野貴子

防衛医科大学校病院 病態病理学講座

執筆: 津田 均

防衛医科大学校 医学教育部医学科病態病理学講座教授

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