最終更新日 2018/03/19

レボフロキサシン点眼液

レボフロキサシン点眼液とは・・・

レボフロキサシン点眼液(れぼふろきさしんてんがんえき、levofloxacin ophthalmic solution)とは、ニューキノロン系の抗菌薬である。商品名はクラビット®。

 

細菌のDNA複製を阻害し、幅広い抗菌スペクトル(グラム陽性菌およびグラム陰性菌にも効果的)と強い殺菌活性を持っている。

 

眼科領域では点眼薬として使用されることが多く、幅広い細菌性外眼部感染症に効果的である。0.5%液と1.5%液の2種類があり、眼組織内への移行も良好である。通常、1回1滴を1日3回行うが、症状により増減する。

 

一般的な適応疾患として、眼瞼炎、結膜炎、涙囊炎、麦粒腫、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法などがある。副作用としては、眼刺激感、かゆみ、角膜障害(眼痛、異物感)などがある。長期間にわたって連用すると、耐性菌が出現してくる可能性があるため、注意を要する。

 

※点眼液以外のレボフロキサシンについては[レボフロキサシン]を参照。

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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