レボフロキサシン点眼液とは・・・
レボフロキサシン点眼液(れぼふろきさしんてんがんえき、levofloxacin ophthalmic solution)とは、ニューキノロン系の抗菌薬である。商品名はクラビット®。
細菌のDNA複製を阻害し、幅広い抗菌スペクトル(グラム陽性菌およびグラム陰性菌にも効果的)と強い殺菌活性を持っている。
眼科領域では点眼薬として使用されることが多く、幅広い細菌性外眼部感染症に効果的である。0.5%液と1.5%液の2種類があり、眼組織内への移行も良好である。通常、1回1滴を1日3回行うが、症状により増減する。
一般的な適応疾患として、眼瞼炎、結膜炎、涙囊炎、麦粒腫、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、眼科周術期の無菌化療法などがある。副作用としては、眼刺激感、かゆみ、角膜障害(眼痛、異物感)などがある。長期間にわたって連用すると、耐性菌が出現してくる可能性があるため、注意を要する。
※点眼液以外のレボフロキサシンについては[レボフロキサシン]を参照。