最終更新日 2018/03/13

承認欲求

承認欲求とは・・・

承認欲求(しょうにんよっきゅう)とは、他者によって認められたいという感情のことである。

 

アメリカの心理学者アブラハム・マズロー(Abraham Harold Maslow)によって提唱された欲求段階説において、生理的欲求、安全欲求、所属欲求、自己実現欲求と並ぶ基本的な人間の欲求の一つである。

 

小児の発達は、自らの経験を基に、身近な人や自然との関わりといった相互作用を通して主体的に学び、身体的、情緒的、知的に成長し、社会性を身につける総合的な過程である。小児の発達段階を踏まえた適切な対応を行っていくことが重要である。

 

承認欲求は乳児期から認められる。始めは、「笑う」、「立つ」、「排泄する」などの行為に対して、両親をはじめとした周囲の人間により承認され、褒められる。この経験をモチベーションにして、情緒の安定や信頼感を育み、新たな行動を学習していく。

 

3歳頃からは、小児の認知機能も大きく発達するため、してはいけないこと、我慢することなどを学びながら、承認欲求を満たすことを学習する。学童期に入ると、学校という社会の中での役割を果たしながら、認められるハードルは徐々に高く、複雑化していく。簡単には他人からの承認欲求が満たされないことも出てくるが、代わりに技能を習得する、趣味に取り組む、友人との関係を築くなど自分自身の評価によって尊重を満たし、バランスをとりながら社会生活を送っていくことが望ましい。

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