恐怖とは・・・
恐怖(きょうふ、 fear)という感情は、基本的な情緒の一つであり、有害な事象や危険な事態に直面した際に生じるネガティブな感情である。その多くは病的な意義は少なく、成長や経験を通して乗り越えられるものもある。一般的には生後6か月頃から出現すると考えられる。一方、実際の状況とは不釣り合いなほどの強い恐怖や不安によって日常生活へ支障をきたすことがあり、これは アメリカ精神医学会によって出版された『精神疾患の分類と診断の手引(DSM-5)』では、不安症群へ分類される。その対象をもって、「分離不安症」、「社会不安症」、「広場恐怖症」、動物や自然環境などそれぞれに対する「限局型恐怖症」などと称される。不安症群が軽度の場合は認知行動療法だけで充分に対処可能だが、重度になると薬剤を使用することもある。