最終更新日 2019/02/13

アネロイド式血圧計

アネロイド式血圧計とは・・・

アネロイド式血圧計(あねろいどしきけつあつけい)とは、腕帯にかかった圧力を文字盤と針で示す方式の血圧計である。

 

カフを腕に巻いて膨らませ、動脈を閉塞した後、空気を抜いて血液が再度流れはじめる時の血流による血管音(コロトコフ音)を、聴診器を使って聴き取りながら、文字盤の指針を見て測定する。
カフ:血圧測定時に、血管を圧迫して血流を調整するために、上腕に巻いて空気を送り込んで膨らませるための細長い袋状の布。

 

特徴

アネロイドとは、ギリシャ語で「液体を使わない」という意味で、水銀を使用しないため安全な血圧計として広く普及している。

 

近年の技術革新により、水銀血圧計と変わらない測定精度ながら、軽量化や耐衝撃性など臨床における使いやすさの向上のためにさらに開発が進んでいる。

 

その他の血圧計

水銀血圧計と自動電子血圧計という性能の違いによる分類のほか、腕帯巻きつけ型・アームイン型・手首式血圧計など使用方法などの違いによる種類分けもできる。

 

メリット・デメリット

メリット:自分で脈の音を聞くので、知識・技術があれば信頼性が高い。また、測定場所を選ばず、使いやすい。
デメリット:聴診器を必要とし血圧測定に関する知識・技術がある程度必要である。
上腕をカフで締めると肘が曲げにくいので、うっかりして測定部を心臓の高さよりも低くしてしまい、高めの血圧になるなどのミスをしやすいため、注意が必要である。

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