最終更新日 2019/03/04

転帰

転帰とは・・・

転帰(てんき)とは、疾患・怪我などの治療における症状の経過や結果をさす。
治療の効果などを分析する際に重要な要素となる(gross result)。

主に入院時や外来初診日から、退院時や通院終了日までなど、一定期間で判定されることが多い。例えば、退院の理由や通院終了の原因などが該当する。

一般には、診療報酬請求書等の記載要領等で用いられることが多く、その転帰欄には、受診者が診療を終了する原因が記載され、治癒した場合は「治癒」、死亡した場合は「死亡」、治癒してはいないけれど当面治療を見合わせたり、放置しても大丈夫な場合には「中止」、転院した場合には「転医」などと記載される。

 

定義

転帰には上記のほかに以下の定義がある。主に入院時と退院時を比べた結果を判断する際に用いられる。但し、医療機関、および通院や入院の場合などの治療方法などによって、定義の判断が異なる場合があるため、近年見直しが行われている。

 

治癒

退院後に外来通院による治療の必要がない。または、それに準ずると判断された場合。

 

軽快

疾患の改善がみられたもの。
原則として、退院時点で外来通院などにおいて断続的な治療を必要とするが、必ずしも通院の有無について問わない。

 

寛解

血液疾患などにおいて一時的な改善がみられたものの、根治療法を試みたが再発の可能性がある。

 

不変

治療を行ったが、それ以上の改善がみられず、不変と判断されたもの。
ただし、検査のみを目的とした場合、転帰は適用しない。

 

増悪

治療を行ったが、改善がみられず病状が進行したもの。

 

診断のみ

治療は行わなかったもの

 

転医あるいは転院

転院した場合

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