転帰とは・・・
転帰(てんき)とは、疾患・怪我などの治療における症状の経過や結果をさす。
治療の効果などを分析する際に重要な要素となる(gross result)。
主に入院時や外来初診日から、退院時や通院終了日までなど、一定期間で判定されることが多い。例えば、退院の理由や通院終了の原因などが該当する。
一般には、診療報酬請求書等の記載要領等で用いられることが多く、その転帰欄には、受診者が診療を終了する原因が記載され、治癒した場合は「治癒」、死亡した場合は「死亡」、治癒してはいないけれど当面治療を見合わせたり、放置しても大丈夫な場合には「中止」、転院した場合には「転医」などと記載される。
定義
転帰には上記のほかに以下の定義がある。主に入院時と退院時を比べた結果を判断する際に用いられる。但し、医療機関、および通院や入院の場合などの治療方法などによって、定義の判断が異なる場合があるため、近年見直しが行われている。
治癒
退院後に外来通院による治療の必要がない。または、それに準ずると判断された場合。
軽快
疾患の改善がみられたもの。
原則として、退院時点で外来通院などにおいて断続的な治療を必要とするが、必ずしも通院の有無について問わない。
寛解
血液疾患などにおいて一時的な改善がみられたものの、根治療法を試みたが再発の可能性がある。
不変
治療を行ったが、それ以上の改善がみられず、不変と判断されたもの。
ただし、検査のみを目的とした場合、転帰は適用しない。
増悪
治療を行ったが、改善がみられず病状が進行したもの。
診断のみ
治療は行わなかったもの
転医あるいは転院
転院した場合