最終更新日 2018/02/06

プランマー・ビンソン症候群

プランマー・ビンソン症候群とは・・・

プランマー・ビンソン症候群(ぷらんまー・びんそんしょうこうぐん、Plummer-Vinson's syndrome)とは、鉄欠乏性貧血・舌炎・嚥下障害を3徴とする症候群である。

 

アメリカ人医師であるPlummerとVinsonにより報告され、教科書的にはよく知られているが、栄養状態不良の患者が減少したため、実際の臨床で遭遇することは少なくなった。

 

病態

慢性的な鉄欠乏によって、体内の組織に含まれる鉄酵素の活性が低下し、舌・口腔粘膜・食道粘膜の萎縮が生じ舌炎や嚥下障害を引き起こすと考えられている。プランマー・ビンソン症候群は食道がんや口腔がんのリスク因子として知られている。

 

治療

鉄の補充や栄養状態の改善を行う。

執筆: 河村俊邦

防衛医科大学校病院 血液内科

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