最終更新日 2019/09/30

亀背

亀背とは・・・

亀背には、日常的な姿勢不良による機能的後弯(こうわん)と、病的な理由によって背骨が丸くなる構築性後弯がある。機能的後弯は、日常の姿勢を正すことで矯正が可能だが、構築性後弯は、何らかの治療が必要となる。

 

機能的後弯

日常的な姿勢不良、デスクワークや農作業などの従事による長時間の同一姿勢など、背中を丸めた姿勢が定着することによって起こる。

 

主な構築性後弯

老人性亀背(老人性後弯症

加齢とともに、骨の摩擦や脊柱の変形、骨粗鬆症、外傷などによって椎間板の変形などが起こり、背骨が曲がる。

 

先天性脊柱後弯症

遺伝的要因で椎体が形成不全になり、生まれつきの背骨に変形を生じる。成長と共に進行するものもある。

 

青年性後弯症

成長期に脊椎が変形して発育することによって起こる。成長の終了と共に変形の進行も止まる。

 

脊椎部の損傷

事故やスポーツなどで脊椎部に過度の外力がかかり、骨折や脱臼、靭帯損傷などによって起こる。

 

神経筋原性後弯症

筋肉の機能が障害される疾患で、背骨全体を支えることができないために起こる。

 

治療

原因によって治療は異なる。機能的後弯や軽度の場合、姿勢を意識することや運動療法、装具を装着して矯正することが必要である。しかし、過度な後弯や高度な骨折が原因とされるなど重症の場合は、変形箇所の摘出または矯正・固定を目的とした手術が行われる場合もある。

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