黒内障とは・・・
黒内障(こくないしょう、amaurosis)とは、眼科所見がないにもかかわらず、目が見えなくなったり、視力が低下したりする疾患である。
黒内障の多くは、症状が一時的なものが多くしばらくすると自然に回復するため、一過性黒内障と呼ばれることもある。
原因
黒内障は目の疾患ではなく、高血圧や糖尿病などの内科系疾患が原因によるものがほとんどである。
主な発症の原因は、心臓から脳へと血液が流れる血管の頚動脈が細くなり、結果として眼動脈への血流が悪くなることで発症する。高血圧や高脂血症による動脈硬化の進行が発症の確率を高める場合がある。
症状
目が見えなくなったり、視力が低下したりする。
治療
治療としては、黒内障は一過性脳虚血発作(TIA)に分類される疾患であるため、抗血小板薬や抗凝固薬などを使用した内服治療が行われる。
そのほか、頚動脈の狭窄が重度の場合、ステントなどを用いた外科的手術を行うこともある。
引用参考文献
1)河合一重.黒内障.医学大辞典.第2版,伊藤正男ほか編.医学書院,2003,966.(ISBN 9784260005821)
2)まゆずみ眼科医院.黒内障.
3)東京逓信病院.一過性脳虚血発作(TIA)について.