最終更新日 2019/08/30

心療内科

心療内科とは・・・

心療内科(しんりょうないか)とは、身体的症状のみならず患者の精神面、社会的側面なども含め、患者を統合的に診察する診療科のことである。欧米では精神科を中心に発展した経緯があるが、日本では心理的な要因がからむ器質的な疾患を診るという観点から、内科を中心に発展してきたという特徴がある。主な対象疾患は心身症である。

 

心療内科と精神科の違い

心療内科はあくまで内科を主体としたものであり、身体の症状を主に訴える場合に受診するもの。心身症は、心理的要因によって身体に異常をきたす疾病である。

 

これに対して精神科は、あくまで心の疾患を取り扱う診療科である。目立った身体症状が見られず、不眠やイライラ、抑うつなど心の症状がメインの場合は、精神科を受診する。

 

精神疾患患者も身体的症状を訴えて、内科や心療内科を受診することもある。しかし、妄想や幻覚、自傷、他傷などの行為が見られる場合は、精神科の領域となる。

 

心療内科が得意とする疾患

心身症、うつ病、摂食障害、パニック障害など

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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